役割と報酬 No.21

写真は、セクハラ発言等で辞任した、財務省官僚のトップだった福田元事務次官です。

最近の官僚の不祥事は、次から次と新聞紙上をにぎわしていますが、そのことを改めてけしからん、などと

言うつもりはありません。

みなさんは、どう思うかわかりませんが、

官僚のトップである事務次官という職種の役割とその責任範囲は、国の利益に直結する大きなものであるにもかかわらず、

その報酬は意外と少ないのが現状らしいです。

内閣官房人事局の平成28年度資料を見ると、官僚のトップである事務次官のモデル報酬は、年棒約2300万円。

事務次官というと各省庁のトップですので、日本に10人余りしかいません。

官僚のトップ中のトップで、この金額ですから、その下は局長クラスで1700万円、

課長クラスで1200万円くらいです。

ちなみに内閣総理大臣でも3~4000万円程度です。

しかも10年前と比べると、ほとんど1割くらい下がっています。

これは国民からのきつい要求等もあり公務員の人件費を下げるという施策を打っているからですが、

本当に下げなくてはならない金額でしょうか?

われわれ国民は総じて言うと、自分たちは少しでも収入が上がってほしいが、政治家や官僚が自分たちより高い給料を

もらうと、けしからん、多すぎる、という意見が大勢を占めます。

しかしながら、政治家や官僚などの国の将来や他国との交渉を担う人たちは、

本当に優秀な人になってもらわないと困ります。

今の報酬体系で、今後どれだけ優秀な人たちが集まるのか非常に不安です。

現に官僚になっても早い段階で民間に流れていく優秀な人材が多いと新聞にも書いてありました。

もちろん、お金だけで優秀な人を集めるのではなく、国家国民のために命を投げ出す覚悟を持っている人が、

そのような職種に就くべきだとは思います。

ただ、役割と責任とその成果の大きさに比べると安すぎる、

私は事務次官クラスは、10倍の2億くらい出しても役割からすると全然良いのではないかと感じます。

それに準じて他の官僚や政治家も今の5倍や10倍は報酬を出して、日本中から優秀な人を集める方が

日本の将来のためには良いのではないでしょうか?

1億2000万人の国民一人当たり月々500円集めると7200億円集まります。

これを国の利益や将来の国家国民のためになるよう、政治家や官僚に渡し、7200億円が100倍くらいになるよう

仕事に精を出してもらう。

そうして、国が何兆円もの利益を生めば、結果的に国民に何倍にもなって帰ってきます。

その代わり、成果が出なければ次の優秀な人に代わってもらう、

そうすれば、成果が出るだけでなく、不正や不祥事も減っていくのではないでしょうか。

まあ口で言うのは簡単ですが、制度を作るのは難しいでしょうね。

ただ、今の報酬ではあと10年、20年したら、人材の厚みや内容はもっと悪くなるだろうと思います。

私たちも政治家や官僚に対して、「もっと国民のために仕事しろ、でも報酬は下げろ。」ではなく、

「報酬も上げるので、もっと国民のために仕事をしてくれ。」くらいの余裕が必要かもしれませんね。

 

あともう一つ、学校の先生についても同じように報酬を上げて、優秀な人材を集めるべきだと思います。

今の先生のレベルが低いかどうかわかりませんが、優秀な人たちがたくさん先生になりたい、と集まれば

おのずと優秀な人も増えます。

少なくとも民間の平均よりも5割くらい高い水準にすれば、応募者は変わると思います。

教師もお金だけで集めるのは、問題があるかもしれませんが、いくら志が高い人たちでも

報酬が低ければ集まる人は減ります。

教育は国の将来にとって非常に重要な要素です。

その教育を担う人たちの報酬が高いのは当たり前だと思います。

現に私も中学校の先生に教えられたことを今でも覚えていますし、大事にしています。

「人間、バカやクソが付くくらいがちょうど良い。

 中途半端にならずに、バカ正直に、クソまじめに生きることが大事!」

「常に5分前の精神で物事に臨め、ギリギリの時間では何事もうまくいかないものだ。」

今でも、その先生の言葉が思い浮かびます。

企業でも人材教育は重要です。

外部に頼んで、単に知識を詰め込むことだけでなく、その企業に対していかに高いロイヤリティを持てるか、

そのようなことにはもっともっとお金をかける必要があります。

なぜなら、ロイヤリティの高い人たちは、知識や経験が低くても、最後まであきらめずに頑張ります。

何としても自分の会社を良くするんだという気持ちが成果に結びつくのでしょう。

人事の人はもとより、どんな部署にいても、周りと一緒になって会社を盛り上げようという気持ちを持って

人と接するとみんな本当に良い仕事をします。

”教育”と大上段に構えなくても、一人一人が自分の好きなこの会社を良くするんだと思う、

その気持ちを持つことが教育の第一歩になるのでしょうね。

みなさん、自分の会社のことを好きになっていますか?

 

今回はまじめな話で終始しましたが、最後に一部の官僚の悪口を一言

今から20年くらい前でしょうか、当時「ノーパンしゃぶしゃぶ」などが流行り、

官僚の一部が接待を受けていたという記事が新聞に載っていました。

そんな奴がいるのか、と思っていたら、ある商社に当時の経産省から天下りをしてきた役員がいて、

たまたま会食をしたのですが、まさしく、その接待を受けていた元官僚の一人でした。

食事の最中、初対面の私にも、ずっと「ノーパンしゃぶしゃぶ」が、いかに楽しかったかの話です。

さすがにうんざりしたので、経産省の仕事の内容を聞こうと

「ノーパンしゃぶしゃぶは、充分わかりました。

ところで、普段は、どんなことをしていたのですか?」と聞くと

「ノーパンしゃぶしゃぶ以外は、う~ん、ノーパン焼肉もあるし、もちろんノーパン喫茶ね、

それから、ノーマン〇〇・・・・・・・・」

こいつの頭は、ノーパンしかないのか!

こんな官僚が増えると日本も終わりですね。

 

では、次回は9月30日当たりに更新します。

 

 

 

 

 

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