石の上にも三年 No.73

このブログも2018年2月27日を第一回目として、丸二年が過ぎました。

自分のボケ防止と親しい人たちへまだ元気にやってるよ、と言う安否確認的なメッセージとして、

ここまでやってきました。増々少なくなるごく一部の皆さん、ありがとうございます。

3年目に入るので「石の上にも三年」、もう一年頑張ろうかなと思っています。と言いながら、

この言葉は、「石の上にも三年座っていたら石が温まる。」ので「何事も三年くらいやらないと上手く行かないよ。」

逆に「三年頑張ったら何とかなる。」と言う意味で使いがちですが、

実は三年の本当の意味は、長い間と言う意味が強く、期間としての三年頑張ろう、ではなく、

「忍耐強く長い間頑張れば、その内うまく行く。」と言うような意味合いのようです。

相撲でも「三番稽古」と言うのは、3回相撲を取るのではなく、ずっと長い間二人で相撲を取り続ける稽古の仕方を

そうよびます。

では、長い間やればいいのかと言うと、そうも行かないようで、ダラダラと長くやっているだけでは、

何事もなかなか上手く行きません。

私のゴルフが典型で、タイガーウッズが生まれる前からやっているのですが、ダラダラとビールを飲みながら、

何の向上心もないゴルフですから、40年前とほとんどスコアが変わりません。

長くやって上手く行くのは、「長い間、工夫をし、いろんな手を打ち続ける。」だから上手く行くのでしょうね。

長くやっているだけでは・・・・・・・・?

この事を強烈に印象付けた出来事がありました。

私が社会人を始めて3年くらい経った20代半ばのころ、当時のニッセンは創業10年と少し、

まだまだ永年勤続表彰などと言う発想も行事もありませんでした。

そのころ初めて”勤続10年表彰”をやると言うので、会社の大会議室に社員全員

(と言っても本社全部でも4~50人程度)が集まり、

営業所や本社勤務の先輩方10人ほどの表彰対象者が、

前にある急ごしらえの壇上に、緊張の中にも晴れやかな顔で並んでいました。

見ていた私たちも「10年も働いてるんだ。」と、驚きと尊敬の念を抱きながら式を見ていましたし、

まあ会場全体が永年勤続を祝福しようと楽しい雰囲気でした。

最初に全員の名前が呼ばれ、会場全体から拍手をもらい、副賞の10万円と外国製腕時計をもらって得意満面。

さあ、最後に川島社長から一言ご挨拶を、と言うことになり、壇上に立った川島社長が話し始めると、

会場全体が一瞬にして凍り付くような感じになりました。

と言うのも、川島社長は開口一番。「う~ん、(しばらく沈黙)(壇上を見まわして一言)

君たちなあ、長くやってたらいい言うもんと違うで。

「要は、内容や。10年もおったら会社にそれなりの貢献をせなあかん。ダラダラと長くおるだけなら逆にマイナスや!」

それまで和やかな表彰ムードだったのに、和やかどころか、前に立っている表彰対象の人たちは、

悪いことをして前に立たされて、先生に説教をされているようなこわばった顔をしているし、

主催した総務の役員の人も、どうすることもできずに右往左往するだけ。

結局、ご挨拶は終始そのようなお言葉で、終わって壇上を降りる表彰者たちは、うつむき加減に下を向き、

お通夜か葬式の帰りか?と思わんばかりの静けさでした。

今思えば、川島社長と言う方は、私の知っている限り、何でもストレートに言う方でしたので、

会社全体が、”長くいることが良いことだ” ”実力よりも年功が大事”と言う、いわば大企業によくある、

”ことなかれ主義”みたいな社風になりかけていたことを察知し、強烈にメッセージを発したのだと思います。

そんなことがあってから、私自身も、長くいることよりも成果を上げることが重要で、年齢、性別、国籍、宗教等々、

人を区別する何かの差は、ビジネスにおいてはあまり関係ないな、と強く思うようになりました。

石の上にも三年、だけど、単に長い間やればいいんじゃない!

工夫し手を打ちながら成長しないと長くやる意味はないですね。

私も川島社長から、「う~ん、佐村君、君のブログおもろないな。」「長くやればいい言うもんと違うぞ!」と

言われないように、ブログも人生も頑張りたいと思います。

みなさんも、仕事、趣味、遊び、人間関係その他・・・・・健康で長くやることはもちろん大事ですが、

マンネリ化して工夫のない毎日を送ることだけは、避けたいですね。

 

次回は、3月10日ころ更新です。また、あの3・11が近づきました。

何か、関連する話を書きたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

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