75年目の終戦 No.90

終戦と言うことでyoutubeで久しぶりに長渕剛の「クローズ、ユアアイズ」を特攻隊の若い少年たちの写真を見ながら聞いてると、胸が詰まるものがあります。

今年も8月15日がやってきました。ただ、例年とは大きく異なる式典で、コロナ禍の中の異常な日常を改めて感じます。それにしても明治以降の日本は西洋諸国に追いつき追い越せと産業を興し、国を豊かにすることに邁進してきました。

いわゆる「殖産興業・富国強兵」、確かに近代国家へと姿を変えてきましたが、その途上では多くの戦争が起こりました。1868年明治維新を達成するために戊辰戦争をはじめとした内戦で数十万人が戦死、その後も佐賀の乱や1877年の西南戦争といった内戦がおこり、1894年日清戦争では1万4千人の戦死者、1904年日露戦争では11万5千人、1914年第一次世界大戦、1931年には日中戦争が始まり、1941年12月に真珠湾攻撃で太平洋戦争に突入と、10年か15年おきくらいに戦争が起こり、第二次世界大戦では、310万人という犠牲者を出しました。そう考えてみると、75年間戦争がなく、一人の戦死者も出していない今の日本は世界的に見ても平和な国といえます。国連加盟国約200国の中で75年間戦争が無かった国は10ヵ国もありません。日本のほかは北欧のスウェーデン、フィンランド等数ヵ国です。

私も、多分みなさんも、生まれてから今まで一度も戦争を経験していない、世界でも稀な人間と言えます。

みなさん、本当に、戦争のない国の戦争のない時代に生まれて良かったですね。

もちろん私たちは、戦争を知りませんが、私の親世代は先の大戦の真っただ中を経験していますので、たまに戦争の話をしてくれます。父は予科練に入り三重の航空隊で訓練をうけたのち、特攻隊として出撃する予定でしたが、最後には飛行機も無くなり、九州で震洋という木製のボートに爆弾を積んで敵船に体当たりして攻撃をする訓練をしていたそうです。ところが、特攻出撃よりも終戦の方がほんの少し早く、命拾いをしたと言ってました。母も道を歩いていたら「空から飛行機の機銃攻撃に遭い、体のすぐ横を弾がかすめて行った、生きた心地がしなかった。」と言ってました。兄弟や親せきなど戦争で亡くした人も多く、戦争の話をした後は一言、「戦争は嫌だね。」とため息交じりに本音が出ます。

この平和な時代に生きてる私たちの責任として、どうしたら戦争を避けられるのか、難しい問題ですが、そのためには武器を持たないと言う考えの人もいます。ただ、武器を放棄しただけで本当に平和が訪れるでしょうか?

自分と同じ考えの人ばかりであれば、それこそ世界中で武器を無くせば良いのですが、自分の価値観と違う人、違う国があるから戦争になるわけで、何もしていないのにある日突然攻撃されることもあります。その時に何も武器はありませんので勝手にしてください、では、国民を守れないでしょう。だからある程度の武器も訓練も必要だろうと思います。そして、義に反することは大国にも物申す、また、世界各国への人道的な援助は積極的に行い、お金だけではなく人的な支援も国を挙げて行う。その分野では世界で一番援助している国になる。それにより多少マイナスが生じたとしても涼しい顔をして気にしない。ただし、もし自国及び自国民を危険な目にあわすようなことがあれば、全力で事に当たる。つまり武力もさることながら、国としての貢献でも世界に名をはせることになれば、世界中から尊敬されて、一目置かれる存在になると思います。そうなれば、ならず者国家があったとしても、「この国は、簡単には侵略できないぞ。」と思うし、世界が放っておかないのではないでしょうか。

まあ、なかなか難しい事ではありますが、どうであれ、この平和は、もっともっと長く続いてほしいものです。

歴史を見ると、日本では平安時代の350年間と江戸時代の250年間は戦争が無い平和な期間でした。そして、今の75年、合わせると700年近い平和な歴史を持つ国は世界でもほとんどありません。

平和を愛する日本人の一人として、この75年がもっともっと続き、江戸時代、さらに平安時代を抜く、最長不倒記録になってもらいたいものです。

75年目の終戦記念日を迎え、今の幸せをしみじみ噛みしめながら、改めて戦争で亡くなった310万人の方のご冥福をお祈りしたいと思います。

 

戦争はないですが、自然との戦いやコロナとの戦いは、今まさに正念場です。

くれぐれもお体大事にお過ごしください。

今回は公開が一日遅れました。すみません。

次回は、8月末です。

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