ご苦労様でした。No.91

安倍首相の突然の退任に大変驚きました。いろんな評価があるでしょうが、憲政史上トータルでも連続でも最長の任期を築き、経済や外交でも成果を残しました。歴代首相57名の中でも、素晴らしい首相の一人に数えられるのではないでしょうか。

特に一回目の辞任時には、「責任を放り出して突然やめるとは、けしからん!」という批判と同時にもうこの人は上がってこないだろうという予想が大半を占めていましたが、立派に立ち直って今回の長期政権を築きました。このように一回失敗した人が再度挑戦をし、カムバックすることは日本では珍しいことで、戦後一度首相を退いた人がカムバックして再度首相になったのは、吉田茂と安倍晋三だけです。病と闘いながらの長期職責の遂行には、ただ一言、「本当にご苦労様でした。」と言いたいと思います。

安倍さんが辞任するとなったら、「さあ、次の日本のリーダーは?」という話でテレビや新聞は、石破は党員には人気があるが国会議員の基盤が小さい、とか岸田は〇〇派や△△派の協力が得られるか? また、誰だれは・・・がポイントになる。だから有力なのは・・・・。などと競輪場や競艇場の予想屋のようなことばかり言ってます。候補者も候補者で積極的に「次は俺に任せろ!」などという発言は今のところ全くなく、「皆様の支持があれば全力で取り組みたい。」などと、いかにも周囲が言うならやりますよ、と、謙虚なつもりでしょうが、表に感情を出さず何を考えているのかわからない人ばかりです。

「この大変な時期に、今こそ自分はこうやって日本をまた世界を作り替えるので任せていただきたい。」とはっきり意思表示する人が出てほしいですね。周りが支持するなら・・・・、とか言ってるのは何かあったときに責任を転嫁するための布石にしかすぎません。周りが支持しなくてもしっかりとした自分の考えを持っている人であれば、周りを説得して国民を納得させ、協力者を広げ、やることを実行する。そんな力強い人でないとプレッシャーに押しつぶされて、何をするにも事なかれ主義で大胆な施策は実行できません。特に今の時代は、日本にとって、また国民にとって100の素晴らしい施策をやっても1つのスキャンダルがあれば、政権を維持できないようになっています。つまり、プラスが100、マイナスが1の人とプラスが1、マイナスが0の人では、後者のほうが生き残りやすい構図になっているのではないでしょうか?

とにかく、次のリーダーになる人には、何もせず生き残るのではなく、多少の向こう傷ができても果敢に課題に切り込んで行ってもらいたいと切に願っています。

思えば、幼いころ、社会で活躍する人たちは、みんな自分よりもずっと年上の大人でした。

17~8歳くらいになると、郷ひろみや西城秀樹などの芸能人で同世代が出てきました。その後は、江川や掛布、千代の富士などのスポーツ選手でも同世代が活躍し、30代になるとそれらのスポーツ選手が一線を引き始めます。自分の世代が芸能やスポーツでは盛りを過ぎたのだなあと思いましたが、代わりにソフトバンクの孫さんなど、若手の経営者なども出てきて同世代の活躍が経済界に移っていきます。しかし、政治だけは、まだまだ年上の人たちの世界でした。それが、私が51歳の時に52歳の戦後最年少総理大臣の第一次安倍政権が発足し、ようやく政治も同世代の人が中心になったのだなあ、と思ったものです。

その安倍さんの辞任には、自分の世代がだんだん世の中の中心から過ぎ去っていくのかなというノスタルジックな感情や病で辞任というストーリーも含めて、何か寂しいものがあります。

安倍さんには、早く病を治して、”元総理”という経験と肩書を活かして、日本のためにもうひと働きしてほしいものですね。

内心、できれば、もう一回総理の座に就くという離れ業を期待しています。

ということで、

最後にもう一度、「安倍さん、長い間、本当にご苦労様でした。」

 

次回は9月10日前後です。

あっという間に9月、もう秋はすぐそこです。

嫌になるくらいに、時の過ぎるのが早いですね。

では、次回。

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