ジャネーの法則 No.139

毎年のことですが、誰しもが年末になると必ず「時が経つのは早いねえ。」「最近、ますます早く感じてきた。」 などと言います。大体において年を取っている人ほど、そんな話をしますが、そのことを理論的にまとめたのが、今回のタイトル「ジャネーの法則」です。19世紀のフランスの哲学者ポール・ジャネー(写真の人)が発案したもので、”時間の心理的長さは年齢に反比例する。” つまり、10歳の人にとっての一年間の経験は、それまで生きてきた生涯時間の10分の1で10%であるが、50歳の人にとっての1年は、50分の1で2%に過ぎない。そして、その間の経験は年を取れば取るほど過去にもあった経験が多く、幼いころから大人になるまでに起こったように「体が大きくなってできなかったことがどんどんできるようになる」「新たな知識を吸収して考えが変わっていく」と言った劇的な変化はなくなります。考えたら、小学校の6年生から大学生になるまでの間は、たったの6年です。その6年の間に心も体も生活する環境も全く別物になり子供が大人になりますが、50歳から56歳までの6年間の差はどれだけあるでしょうか? もっと言えば、定年を迎え仕事を辞めたあとの5~6年なんて、ほとんど同じことの繰り返しで何も変化が無いかもしれません。そうなると、光陰矢の如しが、矢どころかミサイルやロケット、さらにはレーザービームのような光速にも感じられるわけです。実際にこの法則では、0歳から20歳までの体感的時間と21歳から80歳までの体感的時間は同じと言ってます。したがって、時に任せて昨日と同じ今日を生きてると、あっという間に年を取っていくだけですので、せっかくの人生がもったいないように感じます。体感時間を延ばし、充実した時を送るには、今までにない新たな経験と挑戦をできる限りすることだと思いますが、今年最後のブログで、そんな充実した人生を送った人と名言を紹介したいと思います。明治生まれの彫刻家で昭和50年代まで生きた”平櫛田中(ひらくし でんちゅう)”と言う人が言った言葉、「60,70は鼻たれ小僧、男盛りは100から100から!」「今やらねば、いつできる。わしがやらねば誰がやる!」と言って107歳まで壮絶な創作活動を続けました。そして、亡くなった時には、まだ30年は創作できるだけの材木等の原料が自宅に貯蔵されていたそうです。まだまだ創作するつもりですので、107歳で死ぬまで人生真っ盛りだったようですね。多分、この人は「時間が過ぎるのが何か速いなあ。」などとのん気なことを考える時間はなかったのかも知れません。いやいや、ご立派! あっぱれな生き方です!

 なかなか、そこまではできないかも知れませんが、少しでも体感時間を長くする努力をして、来年も充実した人生を送りたいと思います。みなさんも来年末に「あ~あ、やっぱり時間が過ぎるのは早いねえ。」で終わってしまわないように頑張りましょう。でも、コロナのような新たな体験は、もうそろそろやめてもらいたいですね。

 

(あとがき)このブログも2018年2月に始まり来年でまる4年、山の中の桜の木(2018年3月30日ブログNo.4参照)と一緒で誰が見ようが見まいが、一生懸命に続けて行こうと思います。まずは、今年も続けられたことに感謝し、来年はまた1月10日あたりに更新するつもりです。皆さん、良いお年を!

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