未来への贈り物 No.157

とにかく暑い、と言うより”熱い”と感じる今日この頃です。昨日6月29日に関東では40度を超えるところがありましたが、6月でこの暑さは異常ですね。と言いながら、毎年、異常異常と言ってるような気がするので、すでにこれが当たり前と言わざるを得ません。統計ではこの100年で気温が1度上昇したとか言ってますが、体感的にはもっと上がっている感じがして調べたところ、例えば東京の気温について私が生まれた1955年と2018年を比較すると、6~8月の3か月間の最高気温の平均は、1955年が34.03度に対し2018年は36.4度と2度以上上がっています。さらに都市部でのビル群にいると体感温度はもっと高く感じます。このまま行くと21世紀の終わりには、日本は熱帯気候に近くなり、米も育たず山々はヤシと竹林、海には熱帯魚、野山に咲く花も毒々しい色に変わり、海岸線は世界で氷河が溶け出し数十センチ上がる。災害も今の数倍の回数で甚大な豪雨や台風が襲い、海岸や河川の近くでは暮らせなくなるかも知れません。私たちは、そんな世界を子や孫、ひ孫への贈り物としていいのでしょうか? また、日本では国家予算の2.2倍もの借金(国債)を抱えているにもかかわらず、毎年、その返済以上の借り入れをして、平気でいます。これを「財政的幼児虐待」と言うそうですが、その通りで、自分たちはコロナの一時金などのバラマキで懐が潤うが、それらは全て未来の私たちの子や孫、ひ孫に借金の肩代わりをさせる、と言うひどい仕打ちです。個人の場合なら、子や孫のために自分たちは我慢しても何とか子孫の生活が楽になるようにしたい、と思う人が大半だと思いますが、国家規模になると自分も含めて何も感じなくなるのは、いかがなものでしょうか? 気温上昇の問題も国の借金も、今の私たちが我慢しなければならないところは未来のために我慢する。具体的にはCO2排出を減らすためにかかった費用は消費者も享受する。つまり、それら規制によりモノの価格が上がっても受け入れる。原発も受け入れる。ガソリン車から電気自動車への移行を推進するためガソリンの値上がりも我慢する。バラマキの支援金など要らないと意思表示する。簡単に詐欺にあうような持続化給付なども吟味して、何でもかんでも国が金を出すことに喜んでしっぽを振るような真似をしない。そうやって予算をねん出して国債の返済や未来の環境つくりに使ってもらう。大変ですが、今の我々世代が我慢することで初めて、住みやすく、生きやすい世の中が訪れ、おのれの不甲斐なさを未来の子孫たちにしりぬぐいさせなくて済むのではないでしょうか? 「武士は食わねど高楊枝」、ちょっとぐらい我慢したからと愚痴など言わず、涼しい顔で暮らすことの方がよっぽど気持ちがいいように思います。もう一つ重要な贈り物は、私たちが先祖の方々から贈られた、この”平和”と言う贈り物を今度は私たちが未来の子孫に伝えることだと思います。単に争いから逃げるのではなく、防衛に対する意識を高め、それなりの投資もし、また政治による高度な交渉も交え、私たちが享受できた素晴らしい平和のありがたさを未来永劫、子孫たちにも感じてもらいたい。平和、環境、財政、その三つを未来への贈り物とできるなら、私たちはいつでも我慢するので、それにより得られた予算を、国には堂々と使ってもらいたい。と感じています。さあ、参院選挙です。そんなことを堂々と言ってる人はいるかな? ちまちまと人気取りみたいな目先のことしか言わないような人には入れたくないですね。と言いながら候補者を眺めていると・・・・・・・「入れる人がいない!」さみしいことですね。

 

(あとがき)

時々、本当に今の若い人たちは大変だなあと思う時があります。出生率は下がり高齢者ばかりが増えるので自分たちの負担が増え、物価は上がり、でも給料は上がらず、70歳定年は当たり前、その後も働かないと年金だけでは食べていけない。ようやく75歳から80歳で仕事を辞めた時には、体も動かず家で死ぬのを待つだけ。こんな未来を想像して夢や希望が湧くでしょうか?考えれば考えるほど、しんどいことばかり。優秀な若い人は日本を見限り海外へ活躍の場を広げるでしょう。政治家の皆さん、日本は待ったなしの土俵際にいることを真剣に考えてもらいたいですね。

それと、もうひとつだけ。先回書いた水上レストランのJUMBOが曳航している途中で沈没したというニュースが入ってきました。悲しいですね。水上に花咲いた竜宮城だったJUMBOが、海底に沈んで本当の竜宮城になってしまいました。ご冥福をお祈りします。

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