才能均等の法則 No.159

先日、一人のバカ者の凶弾に倒れた安倍元首相の国葬が検討されています。戦前は大久保利通やら伊藤博文、東郷平八郎、山本五十六など多くの政治家や軍人などの民間人も国葬されましたが、戦後となると1967年の吉田茂元首相以来です。(昭和天皇は除く)私は当時12歳、小学校6年生で学校も半休になりました。大人たちは、「何で吉田茂だけ、国葬なんや?」とちょっと怪訝な顔をしていたことを覚えていますが、とりあえず国をあげての大イベントでした。たまたま、その時、同級生に”吉田茂”君と言う同姓同名の人がいて国葬が決まった時から、みんなでワイワイガヤガヤと吉田茂君をからかっていたので、特にこの時の国葬を覚えています。そんな立派な?名前を親からつけてもらった同級生の吉田茂君は、正直言って”名前負け”、学校の成績は下の方で足が少し悪かったようで運動も全くダメ、話すのも上手ではなく、人を笑わすようなタイプでもない、もちろん女の子にもモテルタイプではなく、注目を浴びることのなかった人なので、余計に国葬の元首相と比べられ、周りの子供たちに、からかわれていたように思います。私自身、申し訳ないですが接点もあまりなく、周りのみんなと一緒にバカにしていたように思います。そんなある日、休み時間に人の輪ができて何かをみんなが見ています。何だろうと覗いてみると、みんなの真ん中に”吉田茂君”がいます。「何で吉田の席にこんなに人が集まってるのか?」不思議でたまりません。そうこうしているうちに、これも何故だか分かりませんが、サイコロを3~4つ出して、その次にカップを机に置きました。吉田茂君は、カップを手に取るとサイコロをそれに入れ、机にポンと置きました。中にサイコロが入っているのですが、手で何回か前後左右にカップを動かして、サッとカップを上げた途端、私は目を疑いました。中に入っていたサイコロが縦に並んで立っています。一同、「・・・・・・。」その後「わーッ」と大きな声。さらに何回かやりましたが、全部成功。それまで、そんな手品のようなものを目の前で見たことなかったので、それまでバカにしていたくせに「こいつ、すごいなあ。」とちょっと尊敬してしまいました。勉強もスポーツもできず、友達ともおしゃべりをしない分、一人で黙々と練習していたのだと思いますが、その時、何となく「人間って、それぞれに、いろんな力があるんだ。」と感心したのを覚えています。その後、中学も高校も違っていたので、吉田茂君がどうなったかは、全く分かりません。前置きが長くなりましたが、社会に出てからも同じようなことを感じたことが多々ありました。今の仕事には役に立たなくても違う仕事では大いに力を発揮する。もっと言えば、仕事には役に立たないことでも人間関係には大いに役立つ、出世しそうにないけど人には好かれそうだ、いろんな人を見ていると一つの尺度だけで判断してはいけない、その人が持っている才能は今見えてないだけかもしれない。そう考えると人の持つ才能の総量は同じではないか?「才能均等の法則」これは、私が作った法則ですが、長い間いろんな人と接していると、どうも正しいように思います。私は特に意識してはないですが、「来る者は拒まず、去る者は追わず。」で多くの人と同じように付き合っています。年長者も年少者も上司も部下も分け隔てなく、偉い人もそうでない人も国籍、性別その他・・・あまり意識しない。これは、どこかで才能均等の法則が根底にあるからかもしれません。今ある序列、例えば会社での役職などは、ある部分的な才能による差に過ぎず、他の基準であれば序列は大きく変わるはずです。人それぞれ持っている才能の総量は同じ。ある部分は負けていても、自分が秀でている分野では勝てるはずです。安倍さんの国葬から全く関係のない話になりましたが、世の中の人、そしてその周りの人も、持っている才能の総量は同じと思えば、相手をリスペクトし、いじめなどとは程遠い、それだけで豊かな人間関係が築けるのではないでしょうか。

(あとがき)

「才能均等の法則」と同じように、もう一つ信じていることがあります。ある一定期間の「人間のツキの総量は同じ」。これもどこかでブログに書きたいと思いますが、「ツイて無いなあ。」と思う時は逆にラッキーで、その分どこかでツキが貯まっているのです。以下続く。次は30日ころに更新予定です。

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