48歳下の後輩へ No.193

先週は、母校の大分大学で卒業生の寄付講義のため、久しぶりに大分に行ってきました。その後、実家に寄ったので、ブログの更新が遅れ、今日の更新になりました。コロナ前にも2回ほど、寄付講義をしましたが、久しぶりの母校で48歳下の後輩、3年生150名ほどを前に大いに語ってきました。内容は、小売業の変遷や通販の歴史、また終活に際しての私の考えなどです。まず自分のことで恐縮ですが、以前のブログでも書きましたように、私の学生生活は間違っても人様に誇れるものではなかったので、結局、各授業の成績は、優・良・可で言うと、可は山ほどあり、優は3つだけ、従って、人呼んで「可山優三(加山雄三)」でした。まあ、しかし、それでも何とか卒業できたので、大したもんだと変なところを自慢していますが、結果的には、それが良かったのかも知れません。と言うのは、その時代の大手企業は、まず学生時代の成績が悪いと書類選考ではねられてしまい、私の成績では、なかなか大手には就職できないと言われていました。そこで、ニッセンに入るのですが、今思うと、たまたまではありますが、「良い選択だったなあ。これも”かやまゆうぞう”のお陰かな。」と成績が悪かったことに納得しています。“運”と言ってしまえば、その通りかもしれませんが、人生の選択で良かったか悪かったかは、選択をした時点では全く分かりません。小売業の歴史でもそうです。今から40年近く前にニッセンから、「慶応ビジネススクール」と言う社会人対象の短期合宿に行く機会がありました。その時の小売業各業態別売上トップは、百貨店は「そごう」量販店は「ダイエー」専門店は「鈴屋」の各社でした。それぞれがすごい会社で、まるで富士山を見るような感じで講師の方の話を聞いていました。特にダイエーは、当時売上日本一の小売業でしたので優秀な同級生も何人か行ったように思います。講義の時、何気なく後ろを見ると、たまたま来てたダイエーの創業者中内功さんが、私のすぐ後ろにいることに気が付き緊張した記憶があります。そういうことがあって、その時のことは鮮明に覚えています。ところが、そんな富士山のような会社でも何年か後に、それぞれ他社に買収されたり、倒産したりと栄華は続きません。就職した人たちは、「日本一の小売業だから就職したのに、・・・」と悔しい思いをした人も多かったと思います。小売業に限らず、企業の栄枯盛衰は普通に起こります。今大きな会社、歴史のある会社、有名な会社等々、いわゆる”いい会社”と呼ばれるところに就職したとしても、安泰なんてことは全くありません。だから、学生さんには、「志望企業で”いい会社”に入ったからと言って、良い人生が約束される訳ではなく、逆に志望企業には入れず、規模も小さい会社に入ったから、その先の人生が暗いかと言うと、そうでもない。入ってから何をするかが大事で意思決定した段階では、そんなに差は無いと思うよ。」と言ってます。就職に限らず、全てのことに言えると思いますが、うまく行ったときに調子に乗ってると足元をすくわれますし、悪い判断をした時に、そのことをずっと引きずるとさらに悪くなります。大事なのは、うまく行った時には、一層気を使って気を抜かない、悪い判断で悪い結果であっても次のチャンスにそれを活かす、勝って奢らず、負けて落ち込まず、常に目の前のことに一生懸命に取り組めば、必ず道は開けるように思います。と、まあ、こんな話をしたのですが、今回も学生さんたちは、午後1時過ぎからの、昼食後で一番眠たい時間に、ほとんど寝る人もなく、みんな食い入るように聞いてくれていました。48歳下の後輩たちが私の年齢になった時にみんなそれぞれが「いい人生だった。」と、言えればいいな、と願いながら、1時間30分の講義を終わりました。

 

(あとがき)

私の年になった時にいい人生だったと言えればいいな・・・・・・と言うなら、お前の人生はどうなんや? と、言われそうですが、もちろん答えは、「素晴らしい人生です。←進行形」と答えます。しかも、一番良い時期はいつか?と聞かれたら、これも、もちろん「今です。」そんなこと、当たり前ですよね。 では、次回は30日あたりに更新できると思います。

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