なぜか、ブロークンウインドウ理論 (No.12)

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6月16日に2店舗目のパン屋さんが、福岡県糟屋郡志免町というところにオープンしました。おかげさまで大盛況でオープンを飾ることができました。お花もこの写真の後に倍くらいの数が来て、華やかな開店になりました。その際にお客様から、「花を持って帰っていいですか?」と聞かれるので、「すみません、明日も朝からグランドオープンですので、できましたら、今日明日はそのままにしていただくとありがたいです。」と答えていました。その後、大体朝の7時から昼1時くらいまでは、まだまだ豪華な花が店を飾っていたのですが、2時くらいに見たときに「抜けているなあ。」と感じ、さらに、その30分後くらいに見てみると、たった30分ですが見るも無残にガンガン抜けて、何人かのお客様が、ごっそり最後の花を持って帰るところでした。別に持って帰ってもらっても全然いいのですが、それを見てると、誰かが1本2本抜くと、一挙にみんな抜いていく、まさにブロークンウインドウ理論だな、と感じた次第です。

 さて、ブロークンウインドウ理論とはアメリカで出てきた理論ですが、二台の車を放置しておき、一台の方は普通に駐車し、もう一台はその横に窓を割って置いておく、数日経つと、何もしてない車はそのままなのに対し窓を割った方の車は、タイヤからシートから何から何まで勝手に持って行かれボロボロになっていました。つまり、窓を割って放っている車に対しては罪悪感を感じにくく、みんながしているのだからいいだろうと、勝手に判断して犯罪を犯すのです。犯罪と言えないようなちょっとしたことでもそのままにしておけば、エスカレートしてあっという間に犯罪が広がるそうです。例えば、どこかに勝手にゴミを捨ててると、なぜか、そのあとみんな、同じ場所に捨てて、あっという間にゴミ捨て場になります。でも最初のゴミを片付けると、そこはきれいなままです。つまり、小さなことでも放っておかず、きっちり処理をしないといけない、でないと大きな問題になるよ、と言う理論です。

その理論を実践した人がいます。ニューヨークのジュリアーニさんという市長が1990年代に行った施策ですが、何をしたかと言うと、まず、地下鉄や町の壁にある落書きを消して行き、違法駐車などの軽犯罪も徹底して取り締まりました。そうして5年間経つと、軽犯罪だけでなく殺人や強盗、婦女暴行等の重犯罪も大きく減って

ニューヨークの治安が著しく回復し、観光客も増えてきたそうです。驚くのは、殺人は何と5年間で67.5%も減ったとの報告があります。確かに今年の4月にニューヨークに行った時も、前回(1995年)と比べると明らかに町はきれいで、安全だと感じました。

 ビジネスにおいても同じようなことがたくさんあります。凡事徹底、小さなこともおろそかにしない、それをやったのが、松下幸之助でした。整理、整頓、清潔、清掃、躾の5Sを始め、道を歩くときはポケットに手を突っ込まない、靴をそろえる・・・・。この何でもないことができないと大事はできない。そうやって、天下の松下電器を作ったのです。ただ、それらは当たり前のことですがひとつずつ徹底させるのは難しいことです。でも、その小さなことをやり続けないと、ブロークンウインドウの車のようになってしまいます

会社の中だけではなく、人間関係においても同じで、お礼とか、相手に対する気遣いとか、小さなことでも、はっきりと相手に伝えて、コミュニケーションを円滑にすることで理解も進み信頼関係にもつながります。知らん顔とか、放っておくことが一番ダメなことだと思います。

 あなたの身近に、ひょっとしたら窓の割れた車と同じように周りからほっとかれている人がいるかも知れません。そんな人を見つけたら、積極的に声をかけて割れた窓を修復していきましょう。

 

                   

 

 

 

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