どちらが表でどちらが裏か? No20

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写真は、前東京都知事の舛添要一さんです。先日、九州で舛添さんを励まそうという会があり、高校の先輩でもあることから参加してきました。昨年、都知事をやめてから電話では何回かお話しする機会がありましたが、お会いするのは久しぶりでした。都知事を辞めた時の印象が良くないのですが、皆さんがどう思おうが、われわれが知る舛添さんは、そんなに悪いことができる悪党ではなく、細かいことに無頓着な気のいいおっちゃん(舛添さん、すみません。)という感じです。それが我々にとっての舛添さんの表の顔です。写真の舛添さんは、急にこちらを向いてください、と言われて少し驚いたような愛想のない顔ですが、議員時代、厚労相時代、新党改革党首時代、東京都知事時代とそれぞれお会いしてきて、今回は、あくが抜けて一番良い顔をしていたように思いました。元々国際政治学者でフランス等で勉強もしていた関係で、「しばらく時間があったので勉強もできた。」と、国際政治について、面白い話もしていました。

 舛添さんについては、マスコミ等でいろんな報道がされていましたが、確かに公私混同のところは見られ、細かい言い訳もまずかったし、わきが甘いと言われれば仕方ないなと思います。ただ、すべてがマスコミの言うように悪いことばかりかというと、そうではないところもありそうです。まず、都知事になってすぐに会ったときに、「前都知事の I 瀬氏や元都知事の I 原氏は、週に一度くらいしか都庁に来ずに、あとは頼むぞ、と職員に任せているが、「俺は違う、当たり前だが毎日来て、ガンガン職員とやりあっている。」それから都知事時代に防災について力を入れて、例えば、いつ地震等が起こっても対処できるようにと、防災ガイドブックを都民に配ったり、東京オリンピックの会場等を見直すことで、2000億円くらい費用の圧縮をすでに図っていたそうですが、そのような事実はあまり報道されていません。「大体、職員の数が多すぎる。不要な部門や人は減らさないといかん。」と厳しい顔で言われてましたが、ある人に言わせれば、それをやりすぎたから、職員からいろんな情報が流れて、マスコミの格好の餌食になった、とのこと。(まあ、細かいところのケジメをつけておれば、問題にはならなかったかもしれません。)I 原さんらと比べ、海外出張費が高いとの指摘も円相場を考えれば、そんなに変わらないようです。また、スイートルームが悪いとマスコミは言うが、「ほとんどの人が”sweet”と間違っている。俺が泊っているのは”suite”でミーティング用に複数の部屋がある部屋にしているだけだ。」「別の部屋でミーティングルームをとったときの方が圧倒的に高かった。」また、「通訳をつけると金がかかるとマスコミが書いたことがあるが、通訳をつけずに海外の人と会うと、同行していたマスコミから、相手は何を言ってるのですか?と聞かれるから通訳をつけたのに、マスコミのためにやったことを今さら金がかかっている、とは何事だ。」(舛添さんは6か国語を話せるそうです。)「マスコミは、自分たちの主張に沿わない事実は書かない!」などと、よほどマスコミに腹が立つのでしょう、いろんなマスコミが書かなかった事実を酒を飲みながら話して気炎をあげていました。

だからと言って、舛添さんが悪くないというつもりはありませんが、今のマスコミの一本調子の報道は、如何なものかと思うときはありますね。一回悪いと決めたら、とことん追い詰めて世の中から消え去るまで叩く、山根明ボクシング協会会長の時もそんな感じでしたね。(と書くと私が山根明のファンのように思われますが、ファンではありません。)物事には表と裏がありますから、両方を知りたいのが我々一般人です。ところが、新聞やテレビを見ると表(裏?)だけしか、報道せずに多くの人を間違った認識にするケースがあります。しかも、それが間違いだとわかっても、ほんの数行で「間違いがありました。」で終わる。さんざん誤った報道をして悪いレッテルが張られた側は、たまったものではありません。

 マスコミが取り扱う大きな事故や事件だけでなく、われわれの日常でも、人と人のもめごと、会社であれば部署間のいざこざ等、周りにはいろんな場面で立場の違い、見方の違いで生じる表と裏をいやというほど見せられます。結果的に、両方の話を聞かずに失敗したこともたくさんあります。例えば、私がまだ若くて本部長に成りたてのころ、あるまじめな部門長が、ある部下について、業務上での失敗や上司に対する態度が悪く、「周りも迷惑するので他部門に異動させてください。」と本当に困って憔悴しきった顔で言うので、異動を許可したのですが、しばらくすると、周りの人たちから、その部門長は、上司に対する態度と上司がいないときの部下に対する態度は全然違い、すごく横柄で、部下の言うことも全然聞かないし、すぐ怒る、異動させられた人は意見を言ったので異動させられた、という声が聞こえてきました。いろんな人に聞いてるうちに、やはり原因はその部門長にあったようで、いかに困った顔でまじめに話されても片方だけの言葉で判断するのは大きな間違いだと反省させられました。それからは、ちゃんと表裏両方の話を聞いて判断するようにしたつもりですが、本当に公平に判断できたか、自信がありません。これからも単純に一方の面だけで物事を信じずに、表裏両面見れるようにしたいですね。

 

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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