いよいよ令和に No.43

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明日から、いよいよ新時代、令和が始まります。新時代と言っても何が変わるわけでもなく、今までと同じ日常が続くわけですが、同じように見えても日々の変化は起こっているわけで、長年経つと”えらい変わったな”と言うことがよくわかります。例えば、経済面で言うと、平成元年当時、世界の企業の時価総額ベスト50に日本の企業は、なんと32社も入っていました。その内のベスト5は、NTTを筆頭にすべて日本企業が占めると言う状況でしたが、30年経った平成30年の同じランキングを見ると、日本企業はベスト50に1社しか入っていません。トヨタ自動車がようやく35位に顔を出すだけと言う変わりようです。

では、どこの国が多くなったかと言うとGAFA(アルファベット=グーグル、アマゾン、フェイスブック、アップル)などアメリカ企業が30年前の日本と同じ32社入っています。そして特筆すべきは、アリババやテンセントと言った中国の企業が7社も入っていることです。30年前はと言うと、1社も入っていませんでした。

なぜ、そうなったのでしょうか?いろんな理由はあると思いますが、変化と言うのは、変化の中にいれば変わっていくことが分かるのですが、変化のない場所に身を置くと世の中が変わって行ってることもわからないことが多いように思います。私も以前、中国等に行く機会が多くありましたが、行くたびに町は変わるし、企業の人たちと話をしたら、すごく貪欲で成長しようと言う意欲も旺盛でした。例えば、今から15年から20年くらい前の中国ではNET関連の企業が次々と誕生し、そのうちの何社かの企業の方と話す機会がありましたが、彼らの事業に対するスピード感や成功への意欲は日本の企業のそれとは全く違って、「これは、将来凄いことになるぞ。我々もこのままじゃダメだ。」と感じたものでした。大いに刺激を受けて日本に帰ったのですが、帰国後どっぷり日本に浸ってしまうと、その刺激や危機感がどこかに飛んでしまい、「まあ、このままでもいいか。」と妙に落ち着いてしまう、そんな経験をしたことがあります。久しぶりに会った親せきの子がえらい大きくなって驚くことがありますが、その時に、「あ~あ、自分たちも、それだけ年を取ったんだなあ。」と初めて分かるのと同じで、日本と言う国の中で、大きく変わらない世界しか見ていなければ、世界で大きな変化が起こっていても分からなくなります。

本当は、日々大きく変わって行ってるのだけど、自分の周りがそんなに変化していなければ、その変わっていくことに気が付かないのは、ある意味当たり前ですが、時間が経って気が付いた時にはもう遅い、そんなに差がついたのか、と言うことになります。そう考えると、日本の企業はもっと従業員に世界を見せて、その変化を実感させることが大事ではないでしょうか。

中国の企業と取引をしていなくても交換留学社員のような制度を作って定期的に派遣することなどは検討に値すると思います。15年前、中国の企業は日本に学べと貪欲にいろんなことを聞いていましたが、今は反対に日本の企業が中国の企業に教えてもらうことの方が多いように思います。事業に対するスピード感だけでなく、新しいビジネスを起業する進取の気性や初めから世界を相手に戦うことを考えるグローバルな視野、それから何としても成功させようと言うハングリー精神などは、今の日本の企業が少し忘れかけていることではないでしょうか?

さて、令和と言う新時代に日本は世界の中で、どのような位置を占める国になるのでしょうか。これから30年後、世界の変化についていけず、他の国々から忘れ去られることにならないよう、多くの人が世界の変化を経験し、変化することを恐れない国にしなくてはなりませんね。 そして、経済だけでなく政治や文化、それから人としての道徳の面でも ”山椒は小粒でもピリリと辛い”日本と言う国は、小さな島国ではあるが、世界から尊敬を集めて一目置かれる、そんな国になってほしいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

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