
前回に引き続き、ラグビーWカップの話しをしたいと思います。
まず、今のところ(10月9日現在)全勝と言う快進撃! すごいねえ。
私の予想も”当たらずといえども遠からず”で強敵アイルランドに勝ちました。
老若男女、日本列島大いに盛り上がり、消費税の導入等のマイナスを吹き飛ばす勢いです。
何せ、「こらっ、後ろにばかりボールを投げずに前に投げんかい!」と言う初めてラグビーを見たようなオヤジから、
田村がステキ、〇〇がセクシー、などとラグビーと関係ないイケメンばかり探しているオネエチャンまで、
とにかく、これだけ日本中を沸かせてくれれば、日本チームに国民栄誉賞を出してもいいくらいじゃないでしょうか?
何がそこまで人気になるかと言うと、一つは日の丸を背負って戦っているものを応援しようと言う国民意識の高まり、
これは、ほとんどの人が、日の丸を見て、君が代を聞くと、あらためて自分が日本人だと言うことを認識し、
自分の国を応援しようと思う気持ちになるからだと思います。
冷静に考えると、Wカップが終わってのち、ラグビーの国内戦などを見るかと言うと、はたしてどの程度の人が、
見るのか、はなはだ疑問ではあります。
そして、何よりも、ついこの間まで弱かった日本が(2015年のWカップが始まるまでの日本は、1勝21敗で、
2007年のオーストラリア戦は3-91、1995年のNZオールブラックス戦などは、7-145と、
記録的な大敗を喫していた。)そんな弱い、ヒヨコのような日本が前回2015年には、ライオンのように強い、
優勝候補の南アフリカを破ってしまったのですから、世界が驚きました。
世界が驚いたと言うより、当の日本人が一番驚いて、あの弱々しいヒヨコがライオンを倒した、すごい、じゃあ応援しよう、
と今までラグビーなんか見たことも聞いたこともない人たちが、ワイワイガヤガヤ騒いでいるわけです。
考えたら、1勝21敗の時までは、ラグビーのWカップと言ってもテレビ放送はされず、結果は新聞に小さく出てるだけ、
99%の国民が期待もしないし興味も持たなかったのが、勝てる可能性が出てきた途端に
「ラグビーは日本人に合っている。」とか言い出す始末。本当に日本人に合ってるなら、もっと早くから強くなってるわい!
などと、斜に構えた言い方は置いといても、やはりある程度強くないとダメですね。
人々は、勝てる可能性があるから期待もし応援しますが、全く勝てる可能性がなければ見向きもしません。
私も長い間、企業経営の一端を担ってきましたが、このことは企業経営にもそのまま当てはまりそうですね。
いくら高い目標を作っても、やっている社員が、「そんなん、無理に決まっている。」とか「やるだけ無駄。」などと、
思っていては成功するはずがありません。
「自分達ならやれる!」「難しいけど、突破する可能性はあるぞ。」と自分や仲間を信じることができるか、が、
大きな分かれ目だと思います。
そのためには、強いものに向かう気持ちだけでなく、負けるはずがないと思える努力をし、
小さな成功を積み重ねることで、各自に自信を植え付けるようにせねばなりません。
日本代表は、世界一過酷なトレーニングを積んで、負けるはずがないと言えるだけの自信をつけたそうです。
だから、アイルランド戦の前にジェイミー・ジョセフヘッドコーチが、選手たちに言った言葉、
「誰も我々が勝つと思っていない、誰も接戦になるとも思っていない、誰も僕たちが犠牲にしてきたことは分からない、
信じているのは、僕たちだけだ!」と言った際に選手たちは、「その通りだ!」と改めて気持ちを鼓舞し、
グラウンドに向かって行ったのだと思います。
自分たちを信じて国籍を超えて日本のために戦う、そんな選手たちが誇らしく見えますね。
ラグビーだけじゃなく、この前の世界陸上も、そして、日本一に向けての野球から、
バレーや体操等の世界大会、正月の箱根から、来年のオリンピックに至るまで、
スポーツは、見て楽しみ、やって楽しみ、勝っても負けても、いろいろ教えてくれて、
しばらくは、目が離せません。
それらの感動と勇気を自分に置きなおして、私たちも、会社のため、家族のため、その他大事なことのために
強い敵にも堂々と向かって行けるようになりたいですね。
では、因縁のスコットランド戦の予想
25対10で日本の勝ち、と言いたいのですが、
14対20で日本が負けるが、勝ち点で上回り、決勝Tへ行く。
その辺が現実でしょうか?
(弱気ですみません。)
次回は、20日ころの予定です。