勤労感謝の日 No.63

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今週23日は、勤労感謝の日です。昔からある休日ですが、なぜ勤労感謝の日になったかと言う理由を知ってる人は、意外に少ないようです。

元々は、天皇陛下が、その年に取れた新しい五穀を天津神(あまつかみ:高天原にいる神々)、国津神(くにつかみ:天孫降臨以前からいる土着の神々)に供え、自らも食し、その年の五穀豊穣を祈る、”新嘗祭(にいなめさい)”が行われていたのが、11月23日でした。ところが、戦後GHQから、皇室につながる行事はダメだ、と言われ、勤労感謝の日と名前を変えて、国民の休日になったそうです。まあ、五穀豊穣と勤労感謝と少し違うような気もしますが、「休みなら何でもいいか?」と言う人が、多いのではないでしょうか?

休みなら何でも・・・・と言えば、世界には面白い休みがあるもので、インドネシアのバリ島には、「ニュピの日」と言うものがあり、毎年3月の中旬から下旬にかけて、”冥界の神が地上に這い出てくる日”、なので、一日中、火や電気を使ってはならない。また、外出も禁止! と言うことで、毎年何人もの人が外出しただけで逮捕されているそうです。オーストラリアでは、11月の第一火曜日は、競馬のメルボルンカップがあり、その日はメルボルンでは休日です。お隣り中国には、国際婦人節と言う休日があり、その日は女性だけ半日休暇になるみたいです。また、トルクメニスタンには、大統領が好物と言うだけで、「メロンの日」と言う休日があったり、まあ、いろんな休みがありますが、実は、私が生まれた北九州の八幡と言うところには、毎年11月18日「起業祭(きぎょうさい)」と言う休日がありました。その日は、八幡の小中学校は朝から休日になるので、ある程度の年までは、「起業祭」は国民の休日だと思っていました。後から気が付いたのですが、これは、当時、八幡製鉄(今の新日鉄住金)が明治時代に官営八幡製鉄所として、創業した日を祝う、いわば一私企業の創業記念日が、その地域のお祭りのような祝日になっていたのです。(いかに八幡製鉄が地域にとって大事な企業だったかがわかりますね。)

サーカスやお化け屋敷などがあるメインの広い広場から、延々と何百もの夜店が出たり、のど自慢大会があったり、それは、一大イベントで街中がお祭り気分に浮かれる日でしたので、起業祭が来るのが本当に待ち遠しい限りでした。今は、市民の行事として11月の3日に行われているようで、規模も小さく、昔に比べたら小ぢんまりとした催しものになっているようで、少し残念です。

 話は、勤労感謝の日に戻りますが、これからの勤労者はどうなるのでしょうか?AIに仕事を奪われ、少子化で生産は海外に移転、働き方改革で、上からは「時短、時短」と言われながら、なかなか仕事がはかどらない、それでも将来は70歳くらいまで働かないといけない。70歳過ぎて、ようやく仕事から解放されても年金が少なく、普通の生活をするだけでも精一杯。そんな未来を考えたら、若い20~30代の人たちは、人生を夢と希望をもって前向きに生きられるのでしょうか?さらに、そんな不安ばかり考えてるとメンタルをやられて、仕事すらできなくなる。じゃあ、一体どうすればいいのか?

はっきり言って・・・・・・わかりません。でも、昔、面白い漫画がありました。ある南の島で、昼間から何も仕事をせずに、海辺でボーっと寝ている現地の青年がいました。そこを通りかかった、スーツをシャキッと決めた西洋人の男が、

男「そんな、仕事もせずに、ボーっと寝ていて、どうする?そんなことだから、この島の者たちは、ろくな人間にならないんだ。」

男「俺なんて、休みも取らずに必死で働いているぞ。」青年「ふーん、それで働いてどうする?」

男「必死で働いて、将来お金持ちになる。」青年「お金持ちになってどうする?」

男「お金持ちになったら、南の島に別荘を買う。」青年「別荘を買ったら、どうする?」

男「別荘を買ったらなあ、仕事もせずに一日中のんびりと海辺で寝そべって暮らすんだ。」

青年「そうか、じゃあ、俺と一緒だな。」

男「・・・・・・。」

まあ、こんな感じでしたが、結局、男が必死で求めていた幸せの形とは、何だったのだろう?と、ちょっと考えさせられる内容でした。

これは、一生懸命に仕事しても意味ないよ、と言うことではなく、目指すべき方向は一つではないし、幸せの形も千差万別、ただ、この男のように、いろんなものを犠牲にして求めている目標が、どこまで価値があるのかは、時々考えてみてもいいのでしょうね。

そして、自分の幸せをつかむためなので、働くことは辛くて当たり前、と考えがちですが、決して辛い事ばかりではありません。働くことを通じて、達成感を得られたり、自分の知識や経験が深まって行くことを実感できたり、働くこと自身が、自分の喜びに感じることも多々あります。

そう考えると、まあ、勤労感謝の日にまず、仕事があるだけでも幸せなことです。勤労感謝の日は、働く人たちに感謝すると同時に、自分が働けることに感謝する日なんでしょうね。みなさん、明日からも頑張って働きましょう

 

 

 

 

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