8人対36億人 No.66

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”師走”の真っただ中、みなさん忙しくしていることと思います。師=先生たちも走るくらい忙しいのが師走といいますが、なぜ先生たちも忙しいかと言いますと、昔は物を買った支払いは月末払いが普通で、さらに月末払いを待ってもらったとしても

年末には、きちんと払わないと信用を無くしてしまいます。信用を無くせば、正月からの生活にも事欠くので、普段偉そうにしている師と呼ばれる人たちも借金返済のお金の工面のため、走り回ってバタバタしている。そして、借金を返さないと「年が越せない。」ことになり、夜逃げをするか、一家心中でもしないといけない羽目になる。そんな状況から、”師走”と言う言葉が生まれたようです。(昔はお坊さんが年末に各家庭でお経をあげるので忙しかった、との説もあります。)

言葉の意味はどうであれ、年末になると、「ボーナスがなんぼやった?」「年末調整の戻りは?」とか、「忘年会でお金が要る。」「お年玉の用意せなあかんなあ。」などと、何かとお金の話をする機会が増えます。そんな中、今年の統計などを眺めていたら、お金にまつわる信じられない話がありました。何と、世界のお金持ちトップの8人が持っている資産と世界の貧しい人たちから36億人分の資産は同額である。(写真の8人、その8人が誰かは調べてみてください)。との発表数値がありました。たった8人の資産と、地球上の約半分の人間の資産が同じとは、暴動が起こっても不思議じゃないですよね。

はっきり言って、なめてますね。

その中でも、1位のビルゲイツは、78.9ビリオン$(約8.6兆円)の資産とのこと。私とビルゲイツは、同じ1955年生まれで、何でこうも差がついたのか、まあ、情けないやら、うらやましいやら、ちまちまと株を買っては値下がりし、売ったら値が上がる、まあ、よくそんなに逆目が出るなあと思う自分と何が違うのでしょうか、などと恨み言を言ってても始まらないので、対抗するために?(何がどう対抗かわかりませんが・・)歴史上のお金持ちも調べてみました。そしたら、いましたいました、アメリカの石油王ロックフェラーや鉄鋼王カーネギー、彼の資産は現在価値で37~40兆円、「ビル、ざまあ見ろ!」他にいないかと探していると何と何と日本にいました。江戸時代の豪商、淀屋、そうです淀屋橋を自分で作って今でも地名に名を残しています。その淀屋の五代目、淀屋辰五郎は1年半で1000億円を遊興費に使い、その資産合計は、200兆円もあったそうです。ますます、「ビルゲイツ、どんなもんじゃい!」「かかって来んかい!」と、・・・・書きながら、なぜかむなしさだけが残るのは、なぜでしょうか?

この話だけではなく、最近は、1000億円の預金があると通帳を見せびらかす猿みたいな顔をした輩などもいて、それをテレビが、ジャンジャン報道し、若い人はあこがれてヒーローのように扱っていますが、何か、下品で心が寒々しくなる感じがしませんか?

持たないものの妬みかもしれませんが、「起きて半畳、寝て一畳、天下取っても二合半」それ以上は、必要ないし、ビルゲイツも淀屋辰五郎も私も、このブログを見ている人も、生きるためには同じスペースしか必要ないし、そんなに食えるものでもありません。資産の大きさは違っていても良い人たちに囲まれて、楽しく生きれば、それが本当の幸せかな、と納得しつつ、今年も大きな病気もせずに過ごせたことに感謝しています。ちなみに淀屋辰五郎は、過度な遊興やあまりにも大きな財産が仇となり、幕府から財産没収になったそうです。

 (あとはき)

さて、お金の話で、ちょっと気の利いた言葉がありましたので、紹介したいと思います。フランスの小説家でノーベル文学賞も取ったアルベール・カミュと言う人の言葉、「貧困は僕にとって必ずしも憎むべきものではなかった。

なぜなら、太陽と海は決してお金では買えなかったから。」そうですよね、太陽と海だけではなく、青い空も満天の星も誰もが同じように見ることができるのですから、金持ちかどうかの差は、大したことではないのかも知れませんね。

 

 

 

 

 

 

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