憧れのレナウン No.81

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先週、レナウンが民事再生法を申請した、と言うニュースが流れました。

写真は、昭和42年のポスターですが、フランスの歌手シルビー・バルタンのカワイイこと、それは置いといても

♪ドライブウエイに春がくりゃ、エエエエイエイ・エーエエイ♪と言うCMソングがテレビで流れると、

 

「大きくなったら、フランスに行きたいなあ。」と何となく憧れたものです。

だから、レナウンと言うと、私たちの年代の人にとっては、

”おしゃれ”=レナウン、”外国へのあこがれ”=レナウン、

と言うくらい、洗練された、カッコいいメーカーの代表でした。

 

その後、1970年代になると、アラン・ドロンがCMで話すフランス語「ダーバン、ジョボジョボン・・・・」

は、一時子供も真似をしたものです。

創業は1902年ですから、120年近い歴史のある日本を代表するアパレルメーカーでした。

会社に入ってからもレナウンと言うと富士山のようなアパレルメーカーで、

まだ世の中の認知さえされなかった通販会社なんか鼻にもかけず、とても取引できる相手ではありませんでした。

ところが、1990年前後くらいから業績に陰りが見えてきて、売上もイメージも

一時のトップメーカーからは程遠い存在になってきたのを覚えています。

そうなってようやく、ニッセンでもダーバンブランドなど、取引するようになってきましたが、

その時にニッセンの川島社長が、「レナウンみたいな会社は、あかん。」

「あそこは、学閥があって〇〇大学と△△大学ばっかりしか取らんし、また出世もせん。

あんなんじゃ、いい人材なんか、集まるはずはない。」と言ってたのを覚えています。

悪くなるのも当然だ、と言わんばかりの言い方でした。

そのこともあって、私は現役時代に、よく次のようなことを言ってました。

「人を採用したり、登用するのに、性別、年齢、国籍、宗教、一切問わない。

自分では、実践してきたと思っているのですが、多分に川島社長の影響を受けたのだろうと思います。

しかし、いまだに大学のブランドを一番に考えている人事部は多いのではないでしょうか?

大学に行けない=ダメな人間、のはずがありません。

今、一人の子供を大学に行かせると、私学であれば年間100万円ほどの費用(授業料や寄付金等)は、

ゆうにかかります。

また、親と別居して暮らすとなると月々10万円くらい必要になる。

そうなると、年間200万円くらいの現金が必要になります。

同時に2人行けば、その倍400万円が年間で必要になる。

そうすると、いろんな理由でお金の工面ができなければ、頭が良くても大学に行けない、

また、大学に行くより自分の力で早く稼ぎたいと言う積極的な理由で大学を選ばない人もたくさんいます。

それを単純に”有名大学なら良い人”と思う会社は、何を考えてるのかと思ってしまいます。

大学一つとってもバカげているのですから、年齢で採用しない、性別で登用しない、国籍を気にする、

宗教の違いで寄せ付けない、こんなことが現実にあると言うのが信じられないですね。

個人的な付き合いにおいても、相手を選り好みするような人は相手からも選り好みされます

人間の中には、アイラモルトのウイスキーのような人もいるのですから、

付き合ってみないとわかりません。。

どういう意味かと言うと、アイラを最初に飲むと、「うっ!ヨードチンキか?」と、

ヨードチンキを飲んだこともないのに「変な味!」と思いますが、

何回か飲むうちに、そのスモーキーさが心地よくなって味が出てきます。

人間も最初は、「どうも好きになれんなあ。」と言う人でも付き合えば付き合うほど味が出てくるもので、

外面や自分と違うところがあるというだけで、その人と付き合わないのは、人生の中で大きな損をします。

「来る者は拒まず、去る者は追わず。」がちょうどいいのではないでしょうか?

 

レナウンの話しから、だいぶん逸れましたが、

コロナで、今まで以上に人との交流が恋しい今日この頃です。友達は大事にしましょうね。

一日も早く、みんなで一杯飲みたいですね。

 

次回は、5月30日あたりです。

 

 

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