古きをたずねて・・・・No.82

唐突に旧5000円札が出ましたが、写真はご存知の新渡戸稲造氏です。

この人が5000円札になった時には多くの人が、「新渡戸って誰?」と思ったくらいに認知度が低く、

この人の功績なども思いつかなかったのではないでしょうか?

私も”武士道”を書いた人、くらいしか思いつかず長年過ごしてきましたが、

今、自分の浅薄な知識を恥じるとともに新渡戸稲造に「大変申し訳ございません!」と謝りたい気分です。

きっかけは、先日大学の先輩から「若い頃に読んでおけば、自分の人生はもっと変わったと思う。」と言うコメントと共に

一冊の本が送られてきました。

今までの人生で、人から面白いと言われて読んだ本で面白かったためしがないし

題名は「修養」作者は新渡戸稲造、書かれたのは100年以上も前の1911年、もうその段階で「これは無理。」

どうしようかと思ったのですが、せっかくのご好意ですから期待もせずに読み始めました。(先輩、すみません。)

ところが、どっこい。

まず最初に「希望に満ちた者はいつまでも青年である。」←(まあ、よく見る言葉やな。)

「年齢を重ねても将来なすべき使命がどれだけあるかが大事」「過去の実績を言い出した時から老化が始まる。」

←(これからの使命・・・・? ちょっと痛いところを突かれたなあ。)

こんな内容で始まるのですが、読んでいくうちに「なるほど!」「そうだ、そうだ」「いいこと言うなあ。」

と、ついつい100年以上も前に書かれた本と言うことを忘れて読み進んでしまいました。

勇気を養うコツ、克己(こっき)心をみがく、逆境にあるときの心得、等々を読んでいくうちに

自分で経験してきて、今まさに後輩に言いたいこと、そして自分がまだまだできていないこと、

そんな現在にも活かせる内容が山積みで、私にとっては久しぶりに良い本に出会えました。

それから新渡戸稲造を少し調べると、新渡戸は、明治17年(136年前)には、アメリカに私費入学し、

その後ドイツにも留学、大正9年(100年前)には国際連盟の事務次長にもなったくらいの国際派です。

新渡戸を有名にした「武士道」は1908年にアメリカで英文により出版されました。

日本語版ももちろん出ており、私も過去に読もうと思って買っていたことを思い出し、

探してみると、何と同じものが2冊も出てきました。

読もうと思いながら、そのままにして、また何年かたって読もうと思って買ったようです。

結局、読んでなかったのですが、今回読んでみると、これもまた「なるほど、日本人の心の原点はこれだな。」

と大納得しました。

時代は明治、海外から異なる文明や新しい考えが、怒涛の様に押し寄せ、

このままでは、本来持っている日本人の素晴らしい心まで流されてしまうと言う危機感と、

海外の人が日本人を正しく理解するようにと書かれた「武士道」ですが、

「義」(不正や卑劣な行動を自ら禁じ、死をも恐れず正義を遂行する。)を中心の思想に置き、

「仁」(人を思いやる。)「礼」(相手を敬う。)「智」(道理を心得る。)「信」(誠実に生きる。)

などを根拠に行動する日本人の事例を示しながら、また、それをギリシャ・ローマから中世、近世の

欧州文学、キリスト教の教え等、世界中の文献と比較しながら説明する新渡戸の博識は、

それだけでも驚異で世界に誇れるものだと思います。

「古きをたずねて、新しきを知る。」

まさしく、この古い2冊の本は、これから生きるべき私たち現代人にとって、

新鮮な知識となるものだと思います。

武士道=封建的=前時代の遺物、と考えがちですが、人はどう生きるか、どうあらねばならないか、など、

言わば、キリスト教の教えを基にした道徳観を持つ西洋の人たちに対して、

八百万(やおよろず)の神や仏教、キリスト教等をごちゃまぜに信仰する日本人が、

なぜ勤勉で礼儀正しく、倫理観に優れた行動をとるのか、(海外の人から見ると不思議に見えるそうですが、)

その根底には「武士道」の精神が息づいているから、つまり、どのような宗教を信仰しようが、

日本人の道徳観は「武士道」によって形作られている、と、言うことを理解させてくれる本でした。

本当に良い本でした。

このブログだけでは書ききれないくらいに素晴らしい内容ですので、そろそろ解禁しようと思っている飲み会などでは、

しっかり話したいと手ぐすねを引いて待っている状況です。

なので、しばらくの間、私と飲みに行く可能性がある方は、この話をしますので、ご注意ください!

 

最後に、武士道と聞くとやっぱり難しいと言う人がいると思います。(特に女性はそうかもしれません。)

そんな人のために、武士道のエッセンスとなり得る言葉を紹介します。

「厳しさ(義)と優しさ(仁)を同時に内包する者こそ”サムライ”である。」

つまり、

「男は強くなければ生きていけない、ただ、優しくなければ生きる資格がない。」

(米作家レイモンド・チャンドラーの言葉)と同じです。

洋の東西を問わず、正しいものは正しい、良いものは良い。

そうありたいと生きる人は、誰もが清々しく(すがすがしく)美しい。

 

この本を読んだ100年後の日本人も、

「いい本だなあ。」と感動してくれる、

そんな世の中になってほしいですね。

 

では、次回は6月10日あたりです。

 

 

 

 

 

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