最近の若いもんは・・・No.96

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「最近の若いもんは、なっとらん!」、まあよく聞くフレーズですが、4000年ほど前のエジプト時代から、ずっとそんなことを言ってるようです。現在そんなことを言ってる人たちの主流は、60歳以上の”昭和の頑固おやじ”だと思いますが、大正生まれや明治生まれからは、多分50年位前には、「最近の若いもんは・・・」と言われていた世代だと思います。

なぜ、人類は何千年もの間、同じようなことを言い続けているのでしょうか? 何千年もの間、そんなに若者は変わり続けているのでしょうか? 私は、最近の若者が変わったのではなく、言ってる人たちが、いつの間にか変わるのだと思います。例えば、自分に当てはめて考えてみると、20歳前後のころと比べると歌の好みは、ずいぶん変わりました。両親たちが「懐かしの歌」なんかで演歌を聞いていると、「演歌のどこがいいのか?」と思って全く興味がありませんでしたが、今カラオケで歌う時は小さい時に聞いた演歌や懐かしの歌に出ていた歌手の歌なんかも結構歌います。「演歌、意外といいねえ!」なんて思ってしまいます。それから、食べ物や服装の好みもだんだん変わってきて、この間も通販企業で過去ライバルだったB社(どちらかと言うと年より臭い商品が多くて、一つも良いとは思いませんでした。)のチラシを見て、あろうことか、なかなかいいシャツやなと思ってしまいましたが、よくよく見ると30年前と同じような柄です。食べ物も昔は好まなかったような、あっさりしたものが好きになったり、と好みが変わります。さらに大人になるにつれ、それなりの経験をし、知識も身についてくると若い人の行動を見て、「何でこんなことをするのか!」「けしからん。」と言いたくなりますが、ちょっと待てよ。自分が若いころには、本当にそんな行動をしなかったか? この間も何人か飲みに連れて行って、「最近の若い人は、すぐにお礼をしない。」などと偉そうなことを言ってみましたが、自分が若いころには、本当にきっちりお礼をしていたか、と考えると何とも言えません。経験を積んだ最近の常識で考えるから、すぐにお礼を伝えるのは当たり前だ、とか思いますが、若い時には案外礼を失したこともあったかもしれません。 「近頃の若いもんは、電車で年寄りに席を譲らん。」と言いながら、その人が若いころ、そんなことを考えたでしょうか? 今の立場になって席を譲ってほしい気持ちになって初めて、席を譲らない若いもんが悪い、と気が付いただけかもしれません。結局、そのように好みが変わったり、自分の常識が少し付いてきたりして、「若いもんは、・・・」と言ってる大人の方が若いころと変わったから、ついつい若い人たちに苦言を言ってしまうと言うことでしょ。 したがって、「今の若いもんはダメだ。」と言ってるのは、「俺の若いころはダメだ。」と言ってることと同じような気がします。このように、ほとんどの人が「最近の若いもんは・・・」と小言を言う中で、次のような言葉を残した人がいます。(”「今の若い者は、・・」などと口はばたきことを申すまじ!” これは、連合艦隊司令長官だった山本五十六の言葉です。自分たちも過去にそう言われてきた、その若かったものが年を取っただけだ。熟年者は若者が何をしたかに文句を言うのではなく、これから先、どのような可能性があるかを見てやれ。)  私も前期高齢者(65~74歳)で年金生活者になりましたが、「最近の若いもんは・・・・・」などと年寄りが言うような言い方はやめて、自分自身の向上心に、刺激を加えながら、10年後の自分が今の自分を見て「最近の65歳は、けしからん。」と言われないように、これからも精進せねばなりませんね。

だから、私もこれから先、「最近の若いもんは・・・・」などの小言を言うのは、やめにします。

 

と、ましなことを書いたところで、

「最近の若いもんには、理解できんだろうな!」

と考えていることが問題ですね。

 

次の更新は10月末です。

 

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