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アメリカ新大統領バイデン氏が無事?就任しました。以前のブログでトランプ前大統領がゴルフクラブをもって乱入するのではないかと、書きましたが、トランプ自身はスタコラサッサと自分の所有するゴルフ場に行ってしまい、150年ぶりの前大統領の欠席と言う新たな歴史を刻んでくれました。のみならず、新大統領が決定する瞬間には支援者が銃をもって議会に乱入するなど、本当に信じられないようなことが起こってしまいました。ゴルフクラブで乱入などと冗談を言ってたら、4人もの人が死亡するという悲劇が現実のものになりました。なぜこんなことが起きるのでしょうか? 11月10日のブログにも書きましたが、自分が応援している人は”良い人”だが、相手は”悪い奴”と思っている中で、その”悪い奴”が国のトップになったら、「何で悪い奴の言う事を聞かないといけないのか?」と考えます。それは、もう価値観の相違なので議論の解決は難しいですね。極端な話、何が正しくて何が悪いことかが共通であれば5・15事件の犬養毅首相のように「話せばわかる!」と言って説得を試みることもできますが、(結局、犬養首相は青年将校達を並べて説得しようと試みますが、後から来た血気はやる者に「問答無用!」と射殺されました。)価値観が違えば、議論は絶対に嚙み合わないので。「話せばわかる。」ではなく「話しても分からん。」になる訳です。例えば、「人を殺めることはどんな理由でも悪いことだ。」と言っても、かたき討ちが許されていた時代の人が目の前にいたら、「親の仇、主君の仇を打つ(相手を殺す)ことは、当たり前で何が悪いのか!」(かたき討ちは明治の初期にようやく禁止された。)また、私は1955年生まれですが、私が中学になるころまで、アメリカの南部の全州ほか多くの州で白人と黒人の結婚は法律で禁止されていました。長い歴史から見るとついこの間ですが、そのころの人と「何で結婚したらいけないのか?」と議論しても「ダメなものはダメ、法律でも決まっている!」で議論になりません。現代人同士でも育った環境や生きるための信条、もっと言えば宗教などの違いは、なかなか厄介なものです。国と国が争う原因の一つに宗教の違いがありますが、「言っても分からん。」ので腕づくで言うことを聞かそう、となります。そうなると、お互いが「聖戦」(正義のための戦い)と思っているので、引けないですよね。話は大統領選後のアメリカに戻りますが、選挙の仕方が州ごとに選挙人の総取りになる方式ですから、写真にあるように赤と青の週に分かれてしまいます。赤い州はいまだにトランプ支持で”悪い奴”バイデンのいう事なんか聞かない、と言う人が多いのも事実です。そして、人間はあるくくりで組織に所属すると、自分の組織の人は良いが自分と違う組織に属している人には敵意を覚えるものだそうです。だから、赤と青の州同士で相手を敵視する感情が芽生えてきます。そうすると、バイデンの政策には同意できない、自分たちの権益が侵される、青い州とは手を組めない、そしてアメリカは銃社会ですから、何かあると銃を持った人たちが集まる。そうすると、何かの拍子で発砲が起き、犠牲者が出る。なんせ相手は”悪い奴”を大統領にした”悪い国民”ですから、正義のためなら犠牲もいとわない、エスカレートして行くと相手を除外しないといけないなどと極端な行動をする者も現れるかもしれません。そうなれば、青い州の人たちも「赤い州とは話にならない。徹底的に取り締まらなければならない。」終いに赤い州は、「独立だ!」「やれるもんならやってみろ!」と青い州。そんなことから、第二次南北戦争が起こらないといいのになあ。と一抹の心配をしている今日この頃です。以前、新聞のコラムにも大統領選は南北戦争のようだ、と書いてありましたが、これから本当の内戦になるかもしれません。まあ、そんなことはないとは思いますが、何が起こるか分からない時代ですから、絶対にないとは言い切れません。どちらにしろ、一旦相手を悪い奴と決めつけてしまえば、後々ろくなことはありませんね。大げさに言いましたが、会社や身の回りなどでも価値観が違う人たちとは、やり辛いですね。会議で議論などすると、そのうちに議論の内容の良し悪しではなく、相手そのものの良し悪しにがすり替わってしまい、言った内容ではなく、誰が言ったかによって良し悪しを判断してしまう事にもなります。そうなると正しい判断はできませんし、その人の存在そのものがストレスになります。しかしながら、残念なことに価値観の違う人は世の中には山ほどいます。そんな時には、私のこのホームページにも書いていますが、相手を”宇宙人”だと思うことです。価値観どころか生命体としても自分と全く違う宇宙人と議論しているだけであり、その外見も考え方も違う生命体が、例えば、我々が過去にしたことのない経験や思考の方法で、会社を良くしようと提案している。価値観は違うが、会社を良くしようと言う気持ちは同じだと思えば、「さすが宇宙人、やっぱ違うなあ。」と腹が立ちません。トランプって、やっぱ宇宙人やったんやなあ、バイデンは遥かかなたのM78星雲から来た宇宙人なのか、その宇宙人が自分たちの国のために頑張ってくれるのか。ありがとう! ハイ、メデタシメデタシ。と、まあ、こんな簡単ではないでしょうが、違う考え、違う価値観の人も世の中には山ほどいると認識することから始めないといけないのでしょうね。皆さんも身の回りで起こる価値観の違いによる苦労は、避けて通れないと思います。多くの価値観の違う人と付き合わないといけない人は、逆に言えば、いろんな宇宙人を見れて幸せかもしれませんね。私の知り合いにも、日本酒のつまみにぼた餅を食べたり、新吾(高級ステーキの店)に連れて行っても、「柔らこうて、嫌いや。」とかいう人、酔っぱらったら必ずラーメン屋で寝る人等々、思わず、「お前ら生きてる価値無いなあ!」と否定してしまいますが価値観の違いでしょうね、受け入れる努力をしたいと思います。
最後はしょうもない事で締めくくりましたが、次回は2月10日、今年も1か月が過ぎました。もうすぐ年末みたいな早さです。