いいあんばいに・・No.109

春が来たと思えば急に寒くなったり、一体どうなってるんやと庭を見れば、”いいあんばいに”梅が咲き誇っていました。”あんばい”は「塩梅」と書き写真の梅とも多少関係があるのですが、語源は梅酢と塩を混ぜた調味料のことで塩加減が絶妙であったため味付けの具合が良いという意味で使われだしました。今では味付けだけでなく、「いいあんばいに温かくなってゴルフ日和だなあ。」「株もいいあんばいで上がってきた。」等々、「いい具合に」「いい感じで」などと同じニュアンスで日常使われています。それぞれにGoodな意味合いが強く、いいあんばい=心地よい、都合が良いと言うHappyなイメージがあります。ただ、私の経験で言うと、いいあんばいのHappyな時間はあっという間に過ぎてしまい長続きしないような気がしています。ゴルフでたまに調子が良くても、光陰矢の如しと同じ「好調、矢のごとし」で瞬間で元に戻りますし、ギャンブルで勝ったり、株価が上がって、「よっしゃ!」と思った瞬間につるべ落としのように真っ逆さま。また、40年近く働いてきましたが、仕事で「これで安心」と気を抜ける局面などほとんどなかったように思います。今思い出せば、それはまるで10枚ほどの皿をそれぞれ棒に立てて回す”皿回し”を同時にやっていて、どれかを回すと他のどれかが落ちそうになり、それを回しに行くと同時に別の皿が落ちそうになる。結局、その繰り返しの中で頑張っているのですが、10枚を回し続ける、つまり、いい塩梅で回り続けるためには、相当な努力がないとできません。もし、途中でパニックでも起こして、回すのがいやになってやめてしまうと、10枚とも全部倒れて割れてしまう。どうも、その皿の数が人間のキャパのように思います。軽々10枚回す人もいれば、せいぜい2~3枚の人や逆に20枚も30枚も回し続ける人もいるだろうと思います。考えたら、いい塩梅の時間は、ほんの少ししかないのですから、いつもどの皿かを回し続けないといけない訳で、自分のキャパが3枚くらいなら、別に10枚回さなくても、できる範囲で頑張ればいいのではないでしょうか? 人が生きていくには頑張らないといけませんが、頑張りすぎると壊れてしまいます。10枚無理して回すより、3枚を一生懸命に回す方が幸せに近いのかもしれません。それこそ、いい塩梅に頑張ることが大事だと思います。さて、いい塩梅と言うと、コロナの新規感染者もいい塩梅に下がってきました。その結果、今月末に緊急事態宣言が一部解除されるそうです。ただ、先ほども言いましたように、どうもいい塩梅は長続きしないように思っているので心配です。本来、塩梅は加減と言う意味ですが、加減となると少しニュアンスが違ってきます。「いい加減にコロナも落ち着いてくれ。」と人々が思っている中で手加減するような、いい加減な解除をしてしまうとせっかくいい塩梅に下がってきたものも元に戻ってしまいます。これについては、加減せずにもう一月ほどはみんなで自粛すべきではないでしょうか? いい塩梅を続けるには、みんなの相当な努力がないとできません。いい塩梅とは、それほど難しいものだと思います。いい加減では絶対にできませんね。

 

などと、コロナの終息を祈りつつ、次回は3月10日ころに更新します。

もっと自粛せよとか言いましたが、緊急事態宣言が解除されたら、真っ先に飲みに行こうと思っている自分が情けないですね。すみません。

 

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