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「トーストを落とすと決まってバターを塗った面が下になる。」(写真)など、不都合な真実、また、「こんな風になったらいやだな、と思ってるとその通りになる。」30年ほど前に、そんなことを集めた本が流行りました。”マーフィーの法則”と言って本にもなりましたので聞いたことがある人もいると思います。別に法則と言っても統計を取ったわけではなく、元々マーフィーさんと言う人が自分たちがやっている仕事の中で注意しなくてはならないこととしてまとめたのが始まりです。その後、日常で起こる何となく「ある、ある!」と思わず手を打ちたくなるようなことをいろんな人が集めて本にしたので、内容としては根拠があるわけではありません。
私が感じるマーフィーの法則をいくつか披露すると、「高速道路で渋滞してるとき、車線を変えた途端に元の車線が走り出す。」「傘を持っていないときに限って雨が降る。」「タクシーを待っていると反対車線ばかり空車が走っている。そして、反対車線に移ると、今までいた車線に空車が来る。」「競馬などのギャンブルでお金を賭けずに予想したときに限って的中する。」「パチンコで、もう出ないと思って台を変わった途端、その台に知らんおっさんが座って大当たりする。」「ゴルフ場で前の組にミニスカートの女性が見えると急いで近づくがほとんどガッカリする。」「飛行機に乗って、隣が空いてるとき、前からきれいな女性が来ても横に座ったことがない。逆にあんな太ったおっさんは嫌だなと思った途端に横に座る。」その他にも、何で自分だけがそうなるの、と泣きたくなるようなことってありませんか? まあ、私の経験では世の中、不公平極まりないもので、今あげたようなことが日常起こるし、逆に起こって当たり前、マーフィーさんの言う通りだと思っていれば、何か不幸なことが起こっても、「ああ、やっぱりな。」と気持ちの整理がつくというものです。そう考えると、マーフィーの法則も役に立つのかなと思います。
さあ、そんな中、コロナの3回目の緊急事態宣言に突入しました。ほとんどの人が「3回目はあってほしくないけど、あるだろうな。」と思っていたら案の定ありました。多分、5月11日には終わらないだろう、ワクチンの供給は政府が言ってるよりも遅れるだろう、4回目の緊急事態もあるかもしれない、・・・・。初期のマーフィーの法則に「失敗する可能性があることは、ほとんど失敗する。」と言ったものもありました。つまり、この法則では、例えうまく行くと思う根拠があっても失敗する可能性があれば、うまく行かないよ、と言ってるのですから、今、世の中のみんなが、コロナについてはうまく行かないだろうと思っている中では、うまく行くはずがありません。しかし、マーフィーの法則をよくよく考えてみたら、いつもはそんなことは起こらないが何回かに1回、思ったように行かないことがあると強烈に印象に残るので、「そう言えば、あるよねえ。」と感じてしまうわけです。普通は高速道路で自分の車線が走ってたら何も感じないし、タクシーを待っててすぐ乗れることも多いはずです。だから、コロナもみんなが自信を持って、「これだけ頑張ったんだから、コロナも治まるはずだ。」と思えるような施策を打ってたら、基本は良くなります。具体的には前から言ってますが、PCR検査を国民に義務付ける、それも月に2回、唾液でできるものもあるので医者に行けない人は家でやり、検査証がないと店に入れず、乗り物にも乗れない。コロナにかかっている人が他の人にうつすわけで、陽性になった人は症状がなくても自宅待機する。一人暮らしの人は各自治体からの要請で近くのお店が食料等を差し入れて、様子を見る。それを2か月も続ければ。ほとんど問題はなくなるはずです。それ以外にもいろんな方法はあると思いますが、マーフィーの法則の基本は、「起こる可能性があるものは必ず起こる。」と言うものです。という事は、コロナを抑える可能性があれば、それは必ず起こる。と言うように前向きに考えることもできるはずです。果たして、今のやり方でコロナを抑える可能性が本当にあるのか? それが問題ですね。
明日から5月、オリンピックも近づいてきましたが、持っているチケットはどうしたらいいのでしょうか? そのために仕事を休む段取りをしている人も多いと思います。観客をどうするか、まだ決まっていませんが、遅いですねえ。一事が万事、この意思決定の遅さが状況をどんどん悪くしてるようにも思いますね。 では、次回は5月10日くらいに更新です。