God save the Queen No.168

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イギリスのエリザベス女王が亡くなりました。70年と言う永きにわたり、イギリスは元より英連邦各国(カナダ、オーストラリア、ニュージーランドなど14か国)の女王として尊敬を集めていました。70年と言うと私が生まれる前からですので、物心ついた時からずっと、イギリスの君主と言うとエリザベス女王しか知りません。そんなイギリスを一番最初に身近に感じたのは香港でした。30年以上前の香港は、まだイギリス領土でしたので、あちこちでユニオンジャック(イギリス国旗)を見かけましたし、他のアジア各国では、車は右側通行だったのに対して、香港は日本と同じ車は左、人は右。(ほとんどの英連邦国家は同じ)そして香港の首長と言える総督もイギリス人、港にはクイーンエリザベス号が停泊していることもありました。また、ニッセン時代に最初に直接輸入に取り組んだ時のパートナーが、イギリスの商社ドットウェルでしたので、幹部はイギリス人ばかり、時々幹部の個室に呼ばれると必ず棚の中にはスコッチウイスキーが何本かあり、コップにストレートで注いでくれて、昼間からウイスキーを飲みながら話をしたりしました。(もちろん通訳付きです。)その後、イギリス本国にも3~4回ほど行きましたが、いつもどんよりした空模様で食べ物もイギリス料理と呼べるものはローストビーフとパブの定番、魚のフライのフィッシュ&チップスくらいのもので、旧植民地のインド料理店や中華料理店の美味しさにに比べたら雲泥の差がありましたので、どちらかと言うとあまり良い印象はありません。ただ、仕事で会った人たちは、やはりお国柄か、ちゃんとした服装で紳士と呼べる人たちばかり。何か安心できると思わせる国でした。その”イギリス”と言うと不思議なのが、前回のラグビーWカップの時も日本はアイルランドとかスコットランドと対戦しましたが、よく考えたら両方ともイギリスの一部(北アイルランドがイギリス領)で、他にもイングランドも出てるので一つのFIFA:国際サッカー連盟が設立される前にすでに、イングランド、スコットランド、ウェールズ、アイルランドのサッカー協会があったため。)我々は”イギリス”と言えば一つの国のように言ってますが、イギリス人は自分の出身は?と聞かれると、イングランドとかスコットランドと答えるようで、それらの地域は明確に分けて認識しています。つまりイギリスと言う一つの国でありながら自分たちはイングランド人、ウエールズ人と思っているわけで特に北のスコットランドは、本気で独立しようと言う動きをしています。スコットランド自治政府の第一首相は、来年にもスコットランド独立の住民投票を実施すると言ってるので、もしそのようなことになれば、スコットランドがイギリスから外れることも考えられます。ひょっとしてエリザベス女王の死によって英連邦の求心力が薄れれば可能性がないとは言えません。そんな連合王国と世界中にある英連邦国、つまり「日の沈まぬ国」(世界中にある英連邦国のどこかは常に日が出ている。)の全体の象徴として、結束を強め、とにもかくにもエリザベス女王の凛とした気品が英連邦の威厳を高めていたことは事実です。亡くなられたことで一つの時代が過ぎたことを感じさせますね。ご冥福をお祈りします。

 

(あとがき)

象徴としての君主がいるという事は、為政者が次々変わっても変わらぬ心の拠り所がある訳で、改めて、我が日本も国民から尊敬を集める天皇がいることを誇りに思います。ちなみに、英国国旗は、イングランドとアイルランド、そしてスコットランドの国旗を合わせたものになっています。もし、スコットランドが独立したら、イギリス国旗の中の濃い青の部分が無くなり、赤色の十字(イングランド)と赤色のⅩ印のみになり、白地に赤で米印を書いたようになります。それがイギリス国旗と言われると何か間が抜けたようですね。失礼!

次回は20日ころに更新します。

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