日中国交正常化50周年 No.169

今から50年前の1972年は、いろんなことがありました。2月に札幌冬季オリンピックが開催され、スキー70m級ジャンプ(今はノーマルヒル)で笠谷選手の金を始め銀も銅も日本選手で、マスコミからは「日の丸飛行隊」と絶賛されました。そのオリンピックの最中にグアム島で元日本兵の横井庄一さんが発見され飛行機を降りての第一声「恥ずかしながら帰ってきました。」はちょっとした流行語にもなりました。それから、同じ2月に連合赤軍が立てこもった「あさま山荘事件」、テレビにくぎ付けでした。そして、5月には沖縄返還を経て、田中角栄が戦後最年少総理になり、「まあ~、その~」とダミ声で話す小学校しか卒業していないちょび髭のおじさんは、庶民から”今太閤”と大人気でした。その角栄さんが総理になってすぐにやったことが日中国交正常化です。1972年9月29日のことでした。終戦後も長年国交がなかった中国ですので、正式には民間人は自由に行き来できず、謎に包まれた国でした。たまに「青年の船」で中国に行った青年が行きは120人で行ったのに、帰りは118人しかいない、その後その二人は武漢の炭鉱で働かされていた、などとまことしやかな話もあったくらいです。写真は、その際に日本の田中角栄首相と中国周恩来首相が白酒(パイチュウー)で乾杯しているところです。この周恩来と言う人は若いころ日本に住んでいたこともあり、親日家で、戦後中国で捕らえられていた日本側戦犯に対し、減刑を申し出て一人も死刑にならずに済んだこともありました。また、この日中国交正常化にも相当な努力をし、反日勢力を説き伏せて日中国交回復にこぎつけたそうです。それからの両国は、有効な関係が続き、戦争で親を失い中国に残った残留孤児の帰国や日本からの政府開発援助もお金と人を合わせて3兆6600億円と巨大なもので北京国際空港の整備や大きな病院等、中国のインフラ整備に大きな役割を果たしました。また日本企業も中国進出でそれなりのメリットも享受し、天皇陛下の訪中など、日中関係は良好に推移していました。ところが1993年に国家主席になった江沢民(こうたくみん)が国内の問題から国民の目をそらすために”反日政策”を進め、その後の日中関係はぎくしゃくしたまま今に至っています。考えてみると、2022年、つまり今年まで中国に援助を続け、過去に低金利で貸したお金の返済も2047年まででよいと、50年前の貧しい中国に対する姿勢と変わらぬ援助を続けてきた日本が、いわれのない反感を持たれるのは、割が合いませんね。なぜなら、日本の援助で整備した空港や他のインフラ、また中国一の製鉄所も日本の技術提供で作られたこと等々、日本の協力がいかに大きいかは、一般中国人は誰も知りません。「日本は中国にひどいことをした!」としか教科書で教えず、日本からの援助のことは一切国民に知らせていないのです。10年以上も前(2010年)に日本よりも大きなGDP(国内総生産)にまでなった中国にダラダラと文句を言われながら2022年まで援助をするというのもおかしな話ですが、それを止めなかった政治家も、そのことを取り上げないマスコミもセンスがないというしかありません。今、安倍元首相の国葬費用が16億円とか20億円とか言われてマスコミを賑わしていますが、50年間で3兆6600億円に比べたら、”屁”みたいなものですよね。15億円と3兆6600億円の関係は、1万円と4円と同じです。片方のポケットから50年で1万円(一年に平均で200円)がポロっと落ちるのは平気で見てるのに、何十年に一回、4円が落ちそうになったら国中が大騒ぎすると言うのもよく分かりませんね。私自身は、中国をはじめ海外へ経済援助することは基本的には良いことだと思います。ただ、援助したことが公になって、その国民が日本に対して感謝の念を持つ、そこがお互いの友好の原点だと思います。そうやって、「ありがとう。」「どういたしまして。」と言う関係から平和が築ずかれていくのだと思います。これからの50年、日中関係が良いものになってもらいたいと切に願っていますが、その第一歩は、お互いの政府の情報公開からのような気がします。

 

(あとがき)

文中に出てきた周恩来氏が田中角栄首相(当時)に言った言葉が、「日本は日清戦争以来、我が国に侵略し、国民の中には恨みがあります。ただ、その間はたった数十年です。その前は、2000年と言う永きにわたり両国には友好な期間がありました。お互い、恨みは忘れて、これからは一緒に協力してアジアを良くして行きましょう。」と日本側に語ったそうです。これからの日中関係は、そうなるといいですね。

次回は、9末辺りに更新します。

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