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まず最初に、10月1日に亡くなったアントニオ猪木氏に対して心より哀悼の意を表したいと思います。(2021年6月20日、No.120にて猪木氏については、ブログに書いていますので参照してください。)
猪木さんは生前、「猪木の常識は世間の非常識」と言って型破りな行動に出ることがありました。1990年の湾岸戦争時に人質のような形でイラクに残されていた在留邦人を日本政府はどうすることもなく、そのままにしていました。その時、猪木さんが、「俺が行くしかないだろう。」と、政府の大反対を押し切り、イラクで平和の祭典と称するプロレス興行を開催したところ、イラク政府の態度が軟化し、邦人たちは日本に帰国することができました。また、これは猪木さんから直接聞いたのですが、世間の反対を押して北朝鮮に行く理由は、「自分が行くことは日本のためでもあるが、俺が行くと北朝鮮にいる力道山の妹(娘だったかもしれません。)が国から優遇されるので、恩師力道山に対する供養にもなるんだ。」と大上段に構えて国を代表するだけでなく、お世話になった一個人のためにも体を張る優しい人でもありました。まさに「この道を行けばどうなるものか、危ぶむなかれ、その一足が道となる。行けば分かるさ!1,2,3,ダーッ!」ですね。
という事で前置きが長くなりましたが、世の中で常識とされていることの非常識さに少し文句を言ってみようと思います。まずは、病院。病院に行く人は病気で体が弱っているにもかかわらず、診察まで待たせること。平気で何時間も待ったことがあります。しかも、終わってからの支払いも待たせる待たせる。普通、お金を払う時「お勘定お願い。」と言って10分も15分も待たせるところなどありません。もし、そんなに待たせたらお客さんは怒って二度と行かないでしょう。病院とて同じです。そもそも病気なのに寒い日でも暑い日でもしんどい中、病院まで行かないといけないことが非常識です。そんな我慢をしながら一般庶民は、医者の高収入には、意外と文句を言わないですね。(政治家には細かく文句を言うのに。)昔、東京でべらぼうに高い寿司屋さんで,おそらく20代と思われる若い医者が、中年の製薬会社らしき営業の部長あたりと来てて、偉そうな口をききながら「大トロ、ウニ、煮アワビ、おどり・・・」と、次から次へ高いネタばかり注文しているのを見て、「何でこんな奴らに高い金を払わないといけないのか?」(まあ、製薬会社営業の奢りでしょうが。)と、無性に腹が立ったことがありました。少なくとも、高い金を払ってるんだから(健康保険が効くので安く感じますが、2割負担や3割負担を総額にすると結構な金額)こっちが金を払うのに待たせるな! それから、税金等の国から徴収されるもの、これは何が何でも絶対に取りぱっぐれがないようにきっちり請求が来て、遅れたら延滞金まで取られます。もちろん時効などありません。ところが、年金などの国から支給されるものについては、万が一請求を忘れていたら何も言わないどころか、そのままにしておいて、ある一定の期間が過ぎたら「無効です。」と払ってくれません。そんなバカなことがあるか!
また学校の規則についても私が中学の頃は男子は丸坊主でしたが、今でも「スカートはひざまで」「髪は耳に掛ったらダメ」「髪の色を染めたらダメ」あるところなどは、下着の色まで決めてるらしいですが、何のためかさっぱりわかりません。ある高校生が学校側に何のためですか、と聞いたところ「就職したときに相手先に迷惑が掛からないように指導している。」と言われ、実際に県内の複数の企業にヒアリングしたところ、「そんなバカなことは全くありません。」との回答だったらしく、学校側が行っていた理由は、50年も60年も前のことのようで、現代では無用なルールでした。
そんな無用なルールは変えよう、と教えるのが教育で「昔決まったことなので守りなさい。」では、「何も考えるな。」と言うのと同じで、時代にそぐわなければ、変えないことが非常識です。 その他、周りを見ると山ほどの「常識⇒非常識」が当たり前のように大きな顔をしてのさばっています。決まりや伝統を守るのは、それが正しいものであり、良いもので後世に伝えたい大事なものだから守るのであって、理由がないものはトットと変えるべきですね。一度、皆さんの周りでも常識の非常識がないかチェックしてみてはどうでしょうか?
(あとがき)
常識の非常識と言うと昨今の政治家の質問に対する回答はひどいですね。統一教会の件など、当たり前のように一度回答したものが次々に変わる。そんな非常識な回答をするような人が国民の代表として日本を良い方向に持って行けるとは、到底思えないですね。もし、企業でそのような中途半端な回答ばかりしている人がいれば、職務怠慢で即刻降格です。政治家なんてスポーツ選手のように身体能力で秀でているわけではないので、口から出る言葉がその人の能力であり武器なわけです。バカな回答ばかりしている人の選挙民たちは、このことを覚えておいて次回の選挙できっちり落とすようにしましょう!