今年の漢字「疑」No.179

昔、宮部みゆきの「魔術はささやく」と言う小説を読んだことがあります。内容は、サブリミナル効果(無意識のうちに相手の脳に情報を刷り込み、自由に行動を操作する。)により、殺人を犯させる、と言ったものでした。例えば、1950年代のアメリカでは、映画の上映時に人間が意識しないくらいの短い時間にコーラの広告を流すと、映画を見た後にコーラが良く売れる、と言うサブリミナル広告が実際にあったそうです。その後、この広告手法は無意識に人を誘導するという事で、世界中で禁止になり現在は使われることは無いようですが、昨今のNETによる情報操作は、サブリミナルよりも質(たち)が悪いと感じます。今年2月に始まったロシアとウクライナの戦争においてもNETによる偽情報が氾濫し、何が正しいのか分からないときがありました。また、中国の台湾への情報操作も勢いが増しているようで、武力による統一をする前に怪情報を流すことで現体制を崩壊させようとしているようです。トランプ大統領が当選した時もロシアからの援護情報がアメリカでは氾濫していたと聞きます。国と国との関係だけでなくNETでは、スティルスマーケティングと言う手法があり、広告とは分からないような形で有名人が商品を推奨しています。このように情報が日常の中で溢れることで、何が正しいのか、本当に分かりにくい世の中になりました。そんな今年の漢字は、私的には「疑」ではないかと思います。NET情報の内容が疑問なだけでなく、オリンピックの権利に群がる企業やそれを賄賂で仲介するフィクサーたちの疑惑が噴出しました。統一教会問題では、次から次へとその関係を疑われる政治家が表面化し、いまだにそれらの疑惑は払しょくされていません。また、大臣の金にまつわる疑惑と統一教会問題により、数か月のうちに4人も退任に追い込まれる異常事態です。そんな内閣は国民の信頼に足りるのか、疑問視せざるを得ません。失われた30年を取り戻さないといけない日本の経済も来年以降どうなるのか、疑問だらけです。そんな中、昨年活躍した大谷選手は今年どうだろうかと言う疑問は、完全に消えましたし、Wカップで死のグループから決勝トーナメントに進出できるのかと言う、多くの国民の疑念はブラボーな活躍で実現できました。さらに三苫の1mmの嫌疑は、VARにより完全にクリアになりました。ついつい、為政者の言葉は半信半疑で聞き、国の将来は疑心暗鬼、そんな愚痴ばかり言ってては、何も良くなりません。いろいろあった2022年ですが、まあ何とか元気に大みそかから元旦を迎えられるというのは、それだけで幸せというしかないですね。という事で今年を締めたいと思います。猪木さんのご冥福を祈りながら、みなさん「元気ですかー!」「元気があれば何でもできる!」「バカヤロー!」「1,2,3,ダーッ!」来年もよろしく。          

      

(あとがき)

今年の4月に母が亡くなり、「あけましておめでとう」とは言えないお正月を迎えます。遺影には生前からの母の希望で70歳前後の時の写真を使っており、いつ見ても、そのころのまだ若く生き生きした母を思い出し寂しさも消えてしまいます。私も今のうちに遺影に使う写真を探しておこうと思いましたが、100歳くらいまで生きたら、60代の写真では、「あれ誰?」となるかも知れないので、やっぱり、もう少し先に延ばします。では、来年は10日前後に初更新の予定です。今年もごく少ない?愛読者のみなさん、ありがとうございました。

 

 

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