世界が変わるAI(パート2) No.184

前回のブログでチャットGPTの話をしましたが、そのあと今日までの10日間でNHKや民放などが次々と取り上げ、この分だと検索がチャットGPTに置き換わるのも案外早いかもしれないなと感じてます。私がこの技術がすごい(怖い)と思うのは、今までの検索は、我々が主体的に何かを探しに行く形でした。ところがこの検索方法だと探してもらう(答えをもらう)と言う受け身になってしまう事です。今までは長い間、人間がAIを使ってきましたが、このことを起点にAIに頼る時代に変わるのではないかと思うのです。そして、その流れの中で22年後の2045年には「シンギュラリティ」(AIが人間の能力を超える転換点)を迎えると言われています。そうなると、前回書いたように人間が働かなくてもよい時代が来るかもしれません。そして、今回はもう少し怖い話をしようと思います。「人間が死なない世界が来る。」ことが想像だけではない時代になったからです。とは言っても肉体は科学が進歩してもすぐに不死身になることはないでしょう。しかし、考え方や精神をAIに取り込んで、その人がさも生きてるような状況で永遠に活動することは可能ではないでしょうか? 現在は、HearAfterと言う会社が一部のサービスを提供しているようですが、生前に該当の人からインタビューで情報の提供をしてもらい、それをAI技術で保管しておき、亡くなった後もまるでそこに故人が居るように本人の声と過去の事実に基づく話をしながら会話が楽しめるそうです。ただし、これは生前に記録した内容しか回答しませんので、新たなことについての感想とかは、まだまだレベル的には未熟です。ただ、シンギュラリティが起こる時には、さらに進んで故人と同じ人格で、あたかも生きてるようにいろんな判断を下すことも可能になるでしょう。そうなると、物理的には肉体に触れることができないが、人格はAI上で生きてる時と同じですから、ずっと影響を保ち続けることになります。好きだった人が、ずっと傍にいてくれる喜びや大事な人の死に対する悲しみを薄れさせてくれるメリットも大きいのですが、強烈なデメリットも出てきそうです。例えば、本能寺の変で織田信長が死ななかったら歴史は大きく変わったと言われています。他にも一人の人間が世の中を大きく変えた歴史は古今東西、数多く存在します。そんな影響力絶大の人間がAIの中とは言え、死なずに生き続けたら、永久にその人間に支配されるという事にもなりかねません。例えば、ロシアのプーチンが何年か後に亡くなったとします。普通は、そこで新たなリーダーが出てきて時代も変化するでしょう。しかしながら、亡くなったはずのプーチンが、AIの中で今までと同じように話したり、周りに指示する画像が出てきて、逆らった人を処刑せよと命令したら現体制下では誰も逆らえないと思います。その内にプーチンは死んだ、という事が何かの拍子に世間に知れたとしても、AIは知能を持ってますから新たなことに対しても、いかにもプーチンらしい判断をし続け国家元首として君臨するかもしれません。「そんなAIの中の、しかも肉体は無く、データだけの存在がすることに、誰が言うことを聞くのか?」と疑問をお持ちの方、昨今の闇バイトによる組織的な強盗を見てください。首謀者はマニラの刑務所の中にいて、携帯と言う音声だけで命令しています。命令された実行犯は、顔も見たことがなく存在すら不明な”ルフィ”なる人物に、「逆らったら自分だけでなく家族にも何か危害を加えられる可能性もあるから実行した。」と供述しています。そんな、たかだか携帯の音声だけの指示に比べ、国家的な規模でAIプーチンが画像も含めて生きてるように見せかけ、支配を続ければ国民も他国もプーチンが生きてるのと同じ認識で受け止めるでしょう。(ひょっとしたら、ロシアではそういうAI技術が国家レベルで研究されており、我々が見ているプーチンもAIで生成された画像で、本当の人間プーチンは既に末期ガンでベッドに臥せているか、さらにひょっとすると、もういないのかも・・・・・・・。)もっと言うなら、AIが人間を不死身にできれば、スターリンをAI上で生き返らせてプーチンと対決させようと言う勢力が出てきたり、ある日突然、世界中のネオナチ支持者たちがAIヒトラーを作り出して、第三帝国建国を模索したり、キリストやアラーもAIの中に存在し、神のお告げを真剣に実践する人達が溢れたり、もう何が何だか分からないような、そんな時代が目の前に来てると思うと、これから先、人間がAIに頼りきりにならず、自分たちで考えて、どうAIを使いこなすか、がますます大事になってきます。そう考えながら、そのために、「そうか、それもチャットGPTに教えてもらうか。」(???)などと考えていたら、先が思いやられますね。さあ、年寄りは、ぐじゃぐじゃ言わずにAIの良いところだけを使う事にしましょう。         

                                 

(あとがき)

ニッセンの川島社長が亡くなって20年以上たちますが、つい数年前まで夢に出ることがありました。特に責任ある立場にいた時には、「佐村君、それでいいのか。」と聞かれ、返答に困ったり、いろいろな話をして、「こうしたら、どうや。」と言われて、「分かりました。」としか答えられなかったり、「なんや社長まだ生きてるんや。」と何回も夢で思ったことがありました。もし、AIだったとしても、川島社長が出てきたら、多分逆らえないだろうなと思うと今回のブログの内容もまんざら架空の話ではないように思いますね。まず2045年のシンギュラリティの時、世の中はどんな時代になっているんでしょうね? では、次回は月末に更新します。

 

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