謀(はかりごと)多きは勝ち No.195

今から、約450年前の天正10年(1582年)旧暦6月2日未明、京都本能寺にて織田信長が明智光秀の謀反により、その一生を終えました。織田信長と言うと領国経営や戦い方において、常に斬新な手法を取り入れることで有名ですが、それ以外に、最初にその名を知らしめた”桶狭間の戦い”において、敵の大将である今川義元の首を取った大殊勲者、毛利良勝より今川義元がどこに陣を張ったかを知らせた梁田正綱の方が功績が大きいと評価したくらい”情報”の重要性を理解していた人物だったそうです。他国でも、そのころの武将は多少の違いがあれども各地でスパイを抱えており、他国の情報を集めたり、敵将を寝返らせたり、民衆の気持ちを操ったりと結構活発だったようです。題名の「謀(はかりごと)多きは勝ち、少なきは負け候」は安芸の大大名、毛利元就の言葉ですが、毛利家もいわゆるスパイ活動が活発で領土拡大や戦争においては、数多く活躍したようです。その他、甲斐の武田、越後の上杉、相模の北条らもそれぞれ自分たちのスパイ衆を抱え、暗躍していたらしいので、当時の武将は何が正しい情報か、見極めるのに苦労したようです。その点においては、現在も同じで、情報は量も多く内容も玉石混交、虚々実々、果たして何を信じたらよいのか、一般人の我々は不安になることがあります。単に「間違ってるみたいだね。」で済むようなものは問題ないでしょうが、戦国時代と同じように何かの意図があって、情報を操作しているものに騙されている、としたらえらい事です。例えば、国家間について、ある国に有利になるような情報操作が、私たちの知らないところで起こっていたとしたら、そして、何のためらいもなく信じていることが、某国の謀(はかりごと)だとしたら、いつのまにか。まんまとその国の思うとおりに動かされているかもしれません。戦国時代、武田に透波(すっぱ)、上杉には軒猿(のきざる)、北条には風魔一族、徳川には服部半蔵はじめ伊賀もの、など諜報部員のような組織がありましたが、現代では、アメリカのCIA、イギリスのMI6、中国の国家安全部など世界中の主な国々には、他国の情報を集め、ある時は情報を操作し、自国を有利な立場にする機関が存在しています。しかもその人数は、正確な数は発表されていませんがCIAだけでも2万人ほどの職員がおり、推測ですが、中国国家安全部などは、それ以上の人数が全世界で暗躍していることでしょう。現に今年の4月にニューヨークで中国の秘密警察出先機関の人間がFBIに逮捕されました。(国内の諜報活動の取り締まりはCIAではなくFBIの役目)彼らは、アメリカ国内で”反体制”人物への脅迫や民主化運動家の住所などを本国へ報告し、中国に有利になるように情報を流す、などの活動をしていました。さて、我が日本ではCIAの役割を担うのは、内閣調査室でしょうが、人数も200人弱で、海外の諜報機関と比べたら全く比較にもなりません。では、海外で諜報活動をしていなくても国内での他国の活動を取り締まれないのかと思うのですが、該当機関の力が弱いこともありますが、そもそも日本には他国のスパイ行為を取り締まる法律がないので取り締まれないのです。だから、日本では海外の出先機関が何をしても日本の法律に違反しない限り好き勝手にできるのです。重要文書を盗んだとしたら、窃盗罪くらいにはなると思いますが、聞きだしたら、何の罪にもならない可能性があります。いわゆる”スパイ天国”なのです。「何で、法律を作らないのか!」と単純に聞きたくなりますが、過去に法律を作る動きもあったのですが、マスコミや野党から大反対で、その理由は「外国人差別」「報道の自由が侵害される。」等です。ひょっとしたら、そう言ってる人たちは既に海外の諜報活動に毒されて、他国の良いようにマインドコントロールされているのかも知れません。日本に有益な情報はダダ洩れで、経済価値のある情報は盗まれる、また日本にとって不利な意見でも、それが正しいかのように操作される。昨年の末にこのブログで「今年の漢字は”疑”だ。」と言いましたが、「謀(はかりごと)多きは勝ち、謀少なきは負け候」まさしく、今の日本は謀少なく、他国からの疑わしい情報や活動の中で、国家間の競争には負けそうになっていることに、もっともっと危機感を覚えても良いのではないでしょうか。”お人よし”も大概にしなくては、もし戦国時代なら、あっという間に大国に飲まれているところです。「目を覚ませ!ニッポン」

 

(あとがき)

日本では、自衛隊の施設などは地図にも載っていて、誰もがすぐに分かるのが当たり前ですが、海外では全く違います。8年ほど前に韓国に行った時に知り合いの子供さんが軍隊にいて、その知り合いと一緒に会いに行きました。大きな橋の近くで「このあたりだと思う。」と探したのですが、それらしき建物がありません。近所の人に聞いても「そんなもの知らない。」と言います。何とか、子供さんに直接電話して教えてもらったのは、古いビルで何の看板もなく、そこが何か全く分からないビルでした。中では、軍服を着た人たちが何人もいて驚きました。聞けば、北朝鮮との戦争になれば、この橋を爆破して北の軍隊の進攻を止めるのが役目とのこと。そんな重要な施設を公にすると、北のスパイから破壊工作をされる可能性もある、ということでしょう。これがもし日本なら、googlemapででも簡単に分かるでしょうね。では、次回は20日前後に更新予定です。それまでお元気で!

サイトメニュー

・ホーム

・ 事業内容

・ 代表者略歴

・お問い合わせ

・ブログ(勝手に一言)

・リーダーの皆さんへ

・若い人たちへ

株式会社SSプランニング

メール:samura@ss3648plan.com

2023年9月現在の関係先企業

・株式会社ファーマフーズ

(東証プライム)取締役

・株式会社アクトプロ 顧問

・株式会社光陽社

(東証スタンダード) 顧問 

・株式会社官民連携事業研究所 顧問

・薫風舎 顧問