方言を使おう! No.198

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この間、人生で初めて青森に行きました。(ちなみに行ってない県は、あと秋田だけです。)

普段見ない風景や食べ物、習慣など、旅のだいご味は、いつもと違う非日常を経験することだと思います。特にそれを感じるのが、言葉、つまり各地の方言ですが、最近は地元の人が行くような居酒屋に行っても、その地の言葉を聞く機会が少なく、若い人などは、方言を使うことが田舎者と思われて恥ずかしいのか、ほとんど標準語のように聞こえます。確かに私も経験がありますが、高校の時に修学旅行で初めて東京に行くとなって、まず準備したのが100円玉を集める。それは当時、九州ではまだ100円札が主流でしたが東京ではほとんど100円玉になっていて、100円札を使うと”田舎者”と思われるから。そして、その次に北九州の言葉をできるだけ使わない。「きさんらみたいな、きちゃない言葉つこうとったら、笑われるけのぉ。」「バカ、ぶちくらすぞ。そんときゃそんときたい、なんちかんちいいなんな、しゃーしいっちゃ。」(注:北九州の人は分かります。)みたいな会話をしたように思います。確かに若い時は、方言が恥ずかしい、などと思いましたが、今となっては方言があることはふるさとがあることと同じで、何か懐かしいし、地元を誇れるような気がしています。ですから、テレビや他のメディア、企業や官庁なども積極的に方言を使えばいいのではないでしょうか。と言うのも、方言には単にコミュニケーションの手段としてだけでなく、親しみや場を和ます力もあります。

今かから40年以上前、私がニッセンで商品の企画担当をしていたころ、ある商品が売れ過ぎたため商品の入荷が滞っていて、お客様から営業所などにクレームが殺到したことがありました。生産していたのは名古屋の会社だったので、電話で担当の部長さんにちょっと強い言葉で入荷を催促しました。こちらは、怒りでカッカしているのですが、年配の部長さん、黙って聞いてて最後に「そりゃあ、おみゃあさん、どえりゃあたゎーけたことだぎゃ、ゆるしてちょーよ。」そう言われると、今までの怒りがどこかに行って、思わず笑いながら、「まあ、お願いしますよ。」と言ってしまったように思います。これが標準語で「そうですね、あなたの言う通り、それはとてもまずいですね、あやまります。」などと言われたら、「何を他人事のように言ってるのか、あんたに謝ってもらっても何にも役に立たん。謝る前にどう対処するのか!」と詰め寄ったかもしれません。

会社の会議でも国会の質疑でも自分の出身地の言葉を使えば、もっと味のある議論になるのではないでしょうか? 議長「西川きよし君」西川「総理にお聞きしたいおもてます。こないに税金上がってしもて、わてら庶民は大変だっせ、わかってはりまっか?」議長「岸田文雄君」岸田「じゃけえ、ゆうとるじゃろうが、上げんとどーなろーに、いけんゆうことは、よーわかっちょる。わしもあげとうないんじゃけ。」議長「鈴木宗男君」鈴木「なして、うそばかりこぐかなあ、みったくない。」・・・・こんな国会なら、なかなか面白いかもしれませんね。

と、いろんなことを言いましたが、最初に戻りますと、昔は他県に行くと言葉や習慣が分からないことも多々あり、4~50年前は、鹿児島でお酒と言うと焼酎が出てきたり、沖縄でメニューの料理が何か全くわからなかったり、不便なこともありましたが、それが味と言うもんで、その土地その土地の違いを味わうことが少なくなってきたのは、寂しいですね。数年前のある調査で沖縄の10代は、うちなーぐち(沖縄弁)が完全に分かる人は1%もいない、とありました。実際、ユネスコの消滅危惧言語に認定されているくらいです。残念ですね。言葉は文化、言葉はふるさと、言葉は誇りです。これからも各地の方言を永く伝えていき、永く使っていきたいですね。

 (あとがき)

第二次大戦中に日本の暗号が連合国軍に解読されて、海外との連絡手段がなくなったことがありました。ドイツにいた軍幹部を安全に日本へ帰国させたいが、連絡できない。その時、たまたまドイツ大使館に鹿児島の人がおり、鹿児島弁で話せば内容を傍受されても敵には分からないだろうと、「カジキサー、ノムランオヤジャ、モ、モグイヤッタドカイ?」(加治木さん、野村の親爺は、もう潜水艦に乗っただろうか?)「モウモグリヤッタ」(もう発ちました。)など、鹿児島弁で堂々と情報のやり取りをしてもアメリカ軍は、さっぱりわからなかったそうです。

 

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