強きを助け、弱きをくじく No.204

昔の時代劇のヒーローたくさんあれど、一番は遠山の金さん、しかも片岡千恵蔵の金さんが圧倒的に一番だと思います。迫力があるし、言ってるセリフがまたいいねえ。悪人「私どもには何のことやら、さっぱりわかりません。悪いのは、金さんなる遊び人でございます。」などと、シラを切って言い訳してると、「おうおうおう、黙って聞いてりゃ、ぬけぬけと。ジタバタするねい、日照り続きでホコリがたたあ。」「お天道様が許しても、この遠山桜が全てお見通しでぃ。」と片肌を脱いで刺青を見せると、悪人どもは何も言えず「へへえ~。」となる、いつもの名調子です。金さんに限らず、水戸黄門、大岡越前、魁傑黒頭巾、風邪小僧、白馬童子・・・などなどすべてのヒーローは、"弱きを助け、強きをくじく”つまり、社会的弱者を助けながら権力をかさに悪事を働くものには敢然と立ち向かう、そんな姿に拍手を送ったものです。ところが最近の新聞記事などを見ると、今の”お上”は、その真逆(強きを助け、弱きをくじく)を平気でやっているんじゃないかと思うことがあります。強いものには、すり寄り何も言わないが、弱いものには厳しく接する。例えば、横須賀市の私立学校でプールの水を溢れさせて、約350万円水道代が無駄にかかったとして、校長、教頭、該当職員に半額を負担させる。と報道がありました。確かに不注意はあるでしょうが、3人に170万円余りを負担させる必要があるのでしょうか?市は、「皆様の税金を無駄にして、申し訳ありませんでした。」などとHPなどで説明しているようですが、何か釈然としないなと思いながら、横須賀市の箱もの行政の記事があったので読んでると、横須賀芸術劇場などの赤字は年間6億円余りあった、と横須賀の議員さんが書いていました。おいおい、ちょっと待てよ。そんな赤字を垂れ流す箱ものを作った責任者は、一体誰なんや!そんな巨額の税金を無駄使いしてて、誰も責任を取らないのに、「プールの水が溢れたから、やった職員や、その責任者として校長、教頭に金払え。」では、納得いかないのではないでしょうか。チャップリンの映画にあるように「一人の人間を殺せば犯罪者だが、100万人を殺せば英雄になる。」と同じで、プールの水も箱ものの赤字も同じ税金なのにプールは犯罪者のごとく罰金を取り、箱ものは大きすぎるので責任を問わない。また、広島や大阪などで給食が突然供給できなくなった、と言うニュースがありました。確かにその業者も突然投げ出すことは無責任と言わざるを得ません。しかしながら、今までずっと原材料や人件費の高騰で、赤字になり、もうやっていけないので値を上げてほしいと頼み続けてきたのに、お役所は「一切ダメ」と取り合ってくれなかったそうです。それって税金を使うので厳しく価格交渉をやっている、と言いたいのでしょうが、何か、弱い者いじめのようにも思います。またまた箱もので恐縮ですが、大阪の箱ものの損失は規模が違います。WTC(ワールド、トレードセンター)や、りんくうゲートタワー、ATC(アジア太平洋トレードセンター)などなど、それぞれ数百億円規模の損失です。なのに、小規模の給食業者には、頑として価格を上げずに倒産させてしまってます。政府も一般企業にはインフレ分を価格に転嫁して適正金額に、と言ってるのに自分たちは、価格転嫁を許さないのはおかしな話です。数百億円も税金の無駄使いをするなら、業者に支払う給食費を上げるくらい屁みたいなものです。「反論できない弱いものにはとことん厳しく、府知事や市長、時の議会などの上の人がやったことには寛大に」では、”責任者出てこい!”と言いたくなりますね。もっともっと、弱きを助けることを最優先して、強きにも屈せず、バカでかい巨額赤字や無駄使いの責任をしっかりと明確にしてほしいものです。

 

(あとがき)

江戸後期に、財政破綻した米沢藩を救った上杉鷹山が、次期藩主に家督を譲るときに「伝国の辞」と言うものを書き送っています。「第一条、国(藩)は先祖から子孫に伝えられるものであり、藩主の私物ではない。第二条、領民は国(藩)に属しているもので藩主の私物ではない。第三条、国(領民)のために存在し行動するのが藩主であり、領民は藩主のためにあるのではない。つまり、国(藩)を預かる者は、領民を主に考え、領民に奉仕せねばならない。領民のことを考えずに自分たちのために勝手に行動してはいけない。」立派ですね。ケネディ大統領やクリントン大統領が、一番尊敬する日本人政治家として上杉鷹山の名前を上げるのも分かりますね。それに比べ、巨額の無駄使いをしている人たちは、どこまで庶民のことを考えているのでしょうか? では次は20日ころに更新予定です。

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