”新”お笑い三人組 No.211

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私がまだ小さかったころ、テレビで「お笑い三人組」と言う番組がありました。♪アハハのウッフフ♪で始まる歌に合わせて、三人の芸人が扮した横丁の住人が、騒動を起こしながら楽しく明るく生きていくと言うものです。

そんな”お笑い三人組”と言う言葉を思い出させてくれる事件が起こりました。「笑わしよんなあ。」としか言えない一人目は山田太郎氏、文部科学省政務官、つまり教育などを司る大臣を助け政務を処理する人が不倫で辞職。二人目は柿沢未途(みと)氏、法務副大臣、これはその名のごとく法を司る大臣に次ぐ副大臣でありながら選挙違反を主導して辞任。三人目の神田憲次氏に至っては、財務副大臣でありながら税金を払ってなかったことが分かり辞任。お前ら「バカにしてんのか!」そろいもそろって、担当分野で最もやってはいけないことが理由で辞任とは、下手な作家が書いたシナリオでも、そんなバカなことは書かないでしょうね、と言う内容です。そんな人たちが国民に「教育とは?」とか「法の信頼性とは?」とか「税の仕組みとは?」などと言ってたとしたら、どんな顔で言ってたのか見てみたいものです。泥棒に何も悪いことをしていない庶民が「泥棒したらいかん。」と説教されてるようなもので、「どの口が言うてんのか!」と言いたくなります。

特に二人の副大臣は、そもそも、そんな人間が国会議員をやっていること自体が問題で、それを許している党や所属している派閥は全体責任でしょう。柿沢氏は東京、神田氏は愛知、それぞれの選挙区の人たちは、今回のことをちゃんと覚えておいて、次回は投票しないことですね。

それにしても大臣や副大臣等を選ぶ基準は、これでいいのでしょうか。各派閥からの押し付けで順繰りに決まる。そんなことで国の重要な案件が前に進むのでしょうか。本来、大臣や副大臣はその道のエキスパートがなるべきで国会議員がその任にふさわしいかどうか疑問です。もっともっと民間から登用し、しかも報酬もある程度高額を用意して、問題を解決できるプロを雇うべきかと思います。考えてみれば、そんな声が出てもおかしくないと言うことは、国会議員全体に対して、国民が彼らの力を認めていないという事にもなりますが、それについてビシーッと批判している人がいました。今までに何十億と使って、本来、国がすべきような慈善活動を積極的にやっている役者の杉良太郎です。彼は、国会議員の資質について、こう述べています。「政治の素人でも票を集めれば当選するのはおかしい。組織票などで票を集めることができれば悪い人でも当選する。国会は政治の素人のための学校でも研修所でもない、だから事前に国会議員になるための厳しい資格制度を作り、それにパスした人だけが選挙に出て、当選と同時に即戦力として働くようにする。なぜならば、国会議員は当選と同時に国民の税金を給料としてもらうわけなので、即戦力でないとダメ。」その通りですね。

そして資格には、知識だけでなく人格等も必須の条件として入れるべきですね。そうして、誰がなっても”お笑い”にならない資質を兼ね備えた人たちが選挙で選ばれる。そうでもしないと、また次の”お笑い○人組”が現れてしまうんじゃないでしょうか? お笑い予備軍の人たち、くれぐれも気を引き締めて政治をしてください。

 (あとがき)

テレビのお笑い三人組は、おっちょこちょいな失敗などで大騒動しますが、みんなで何とか騒動を収めて、「アハハのウッフフ」と笑いながら、またいつもの生活を始めると言う話ですが、令和のお笑い三人組は、決して笑って許せるものではないですね。

 

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