愛は飲み代に消えた No.212

前回の「お笑い三人組」に続いて、またまたひどいニュースです。「愛は地球を救う。」はずだった募金が、飲み代やスロットなどのギャンブルに流用されていたと言う話です。夏になると必ず放送する、もはや風物詩のような46年の歴史がある番組で、よく子供たちが貯金箱を持ってきて、壇上の芸能人たちに渡す場面がテレビで流れていましたが、そんな子供たちの真心を大の大人が自分の遊興に使ってしまった。しかも、局長と言う部下を指導管理すべき人が10年にも渡って着服していたとは、話にもなりません。この24時間テレビですが、確かに感動的な場面も多く、障害があっても頑張っている人の姿などを見ると、「少ないですが何か役に立つことに使ってください。」と言う気になります。しかし、ちょっと待てよ、数多くの芸能人が出演しているが、「ギャラはどうしてる?」と思いませんか。もちろん、払っているようで、その額はいろんな雑誌が書いていましたが、マラソンランナーは1000万円、ジャニーズの司会は数千万円、羽鳥さんが500万円、さらいを歌う二人は、それぞれ200万円等々、合計で4億~5億らしいです・・・。と、これらのどこまでが真実か分かりませんが、実際にもらった人の話もあったので、そう大きな違いはないのではないでしょうか。また、テレビ局の売上になるスポンサー料は、毎回この企画だけで20億円強もあるとのことです。それらのお金を使って全国から集めた寄付金の額は、8億2千万円ですから、テレビ局は8億円を集めるために20億円の売上でタレントに5億ほど払い、粗利15億で必要経費を引いたものが利益ということになります。という事は、自分たちの腹は痛まず、日々辛抱しながらも少しでも寄付をしたいと言う庶民の善意にだけ頼るのは、公共の電波を扱う大テレビ局や誰もが知ってる有名人としては、情けない事ではないでしょうか。元々、チャリティとはギリシャ語で”慈善”を意味し、”慈善”とは、慈愛の気持ちを持って情けをかけ、困っている人を助けること、とあります。であれば、全国で集めた募金と同額をテレビ局とタレントが寄付するくらいにしないと、番組にチャリティと言う冠をつけるのは、おこがましいように思います。もっと言えば、本気で大変な生活をしている人たちを助けようと言うのなら、タレントはノーギャラ、テレビ局は24時間分のスポンサー料を全額寄付に回す、そうすれば庶民から集めた8億円とスポンサーからの売り上げ20億円をまるまる寄付に回し、合計28億円。そこまで腹をくくって困っている人を助けようと言う趣旨であれば、もっと多くの寄付も集まるでしょう。あっという間に30億くらいになって、障害者、母子家庭、親が病気で生活が困難な家庭等、もっともっと多くの人たちに「愛の手が行き渡る。」ことでしょう。テレビ局の幹部なら、そのくらいの提案を上位者に進言してみてはどうでしょうか。とは言うものの、目の前にある募金をちょろまかして、「愛が飲み代に消えてしまう。」ようでは、なかなか、そんな発想にはならないかな。

 

(あとがき)

チャリティ番組について、少し批判的に書きましたが、困った人や助けが必要な人たちに寄付をすることは重要な事だと思っています。と言うのも日本人の寄付額は、1.2兆円、アメリカは34.6兆円(2021年)と30分の1しかありません。もっと言えばイギリスのチャリティ団体が119の国で調査した結果(寄付やボランティアをしたか等いくつかの質問の答えを集計した結果)何と日本はワースト2位の118位(2021年)だったそうです。これを見て、私も少し寄付を増やしてみようと思いました。では、次回は12月10日前後です。

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