昭和は遠くなりにけり No.227

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私が中学生の頃でしょうか、テレビや新聞では「明治100年」と言う言葉と同時に中村草田男と言う俳人の句「降る雪や明治は遠くになりにけり」を引用して、明治維新から激動の100年が経ったという感激と明治が遠くに感じるという懐かしさを盛んに報道していました。昨日、4月29日は昭和の日でした。私たちの年齢では、昭和の日と言うより「天皇誕生日」と言う方が分かりやすいですが、その昭和も来年で100年。私は昭和30年生まれですので、昭和のほぼ後半しか知りませんが、昭和の思い出を少し書いてみたいと思います。戦争に支配された昭和前半に比べ、後半の30年強は貧しくても「明日は今日より必ず良くなる。」と国民みんなが信じていた時代で、貧しかった我が家にも電気炊飯器からガスコンロ、テレビ、掃除機、洗濯機、冷蔵庫、、、と私が幼稚園から小学校の時代には次々と家電も揃い、一挙に生活が変わったように思います。また、国としての日本も世界一の高さの東京タワー建設(昭和33年)や世界最速鉄道の新幹線開通、東京オリンピック(昭和38年)や大阪万博(昭和45年)等々、敗戦で焦土と化した国がたかだか20年やそこらで世界に誇れることができるまでに成長したことは国民としても大きな誇りでした。また、世の中が明治100年と言ってた時期には、GNP(現在のGDP)が世界第二位になり、子供心に「日本って、この間まで貧しい国だったのに、いつの間に?」と驚いた記憶があります。さらに中学のころには自家用車も来て、5歳(昭和35年)から15歳(昭和45年)までの10年間は、国も家庭も劇的に変わった時でした。それから高校生になったころ、田中角栄首相の元、日本列島改造論などを基本にさらに新幹線を延長したり、高速道路が次々にできて、一挙に日本の各地を身近に感じるようになりました。現実に昭和50年に新幹線が博多まで延長され、東京博多間が6時間56分で行けるようになるまでは、夜間の急行で同じ区間は3倍くらいの時間を要したようです。私も昭和49年に大分から東京まで21時間かけて行ったことがありすが、普通席での21時間は、若い身でも苦痛でした。社会人になってから(昭和53年)も、まだまだ「明日は今日よりも良くなる。」と言う感覚は続いており、物価上昇よりも給料の増える方が大きく、毎年10%くらい給料が上がっていったように思います。誰もが未来は明るいと信じ、このまま頑張れば幸せになれると考える人が大半で、仕事もモーレツでしたが、そこには希望が溢れていました。そうして、その後の1986年(昭和61年)ころからの、いわゆる”バブル経済”真っ最中の1989年(昭和64年)1月7日に長かった昭和が終わりました。このように私の知っている昭和後半は、元々が低いレベルだったこともあるでしょうが、物的、外面的には大きく進歩した時代で、それは過去に例を見ないドラスティック(激烈)なものでした。それと比較すると、これから先、そんなに物的、外面的に大きな進歩はないでしょうし、現在は、それを望む必要もないくらいに満たされているのも事実です。したがって、これから先は物ではなく、心が満たされ、内面から幸せと感じる方向へと進歩し続けて行ってほしいと願っています。若い人が喜んで家庭を持ち、安心して子供を作り、みんなが死ぬまで幸せを感じながら生きていける社会へ、そのためには福祉の充実も大事ですし、そのための原資としては、前回のグラミン銀行ではないですが、一部の企業や個人に富が集中しないような施策と適格な分配ができる政治体制(政治家の質も含む)も必要です。またこれからのAI活用においても、富を得るためではなく、人を幸せにするための使い方は何か?を重視する規制も必要かもしれません。昭和の時代には、国に対して、技術や経済の進歩で国民が誇りを感じたように、これからの時代は日本と言う国に心の充実で誇りを感じるようになればいいですね。昭和は遠くになりにけり、と昔を懐かしみながら、これからのこの国のますますの発展を願う今日この頃です。

 

(あとがき)

昭和の時代、一番大変だったのはお母さんたちだと思います。朝早く起きて、七輪に火をおこし、火が一つなので順番に、ご飯を炊いて、みそ汁を作り、おかずを作って、お湯を沸かす。バタバタと家族にご飯を食べさせたら、茶碗を洗って、家の掃除と洗濯、そして冷蔵庫もないですから買い物は毎日、その間に縫物をして、子供の守をしながら、また七輪に火を起こして夕飯の準備、合間を縫って銭湯に行ってと、一日中働いていたように思います。今のお母さんに、やれと言ってもできないでしょうね。あらためて、母親に感謝ですね。では、次回は5月10日ころに更新します。

 

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