60歳からは、7・5・3 No.229

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今から2~30年ほど前、フランスの大手通販会社と交流があり、先方の方と仕事以外にもいろんな話をしました。その中でも印象的だったのが、担当の方があと半年で定年になるというとき、「仕事を辞めて、寂しくないですか?」と聞くと、「とんでもない、リタイアすることが楽しみで仕方ない。」と嬉々として定年の話をします。「今まで、仕事がメインだったが、これからは本当の自分の時間が過ごせる。」「世界中のあちこちに旅行にも行きたいし、もっともっと趣味の時間も増やせる。」彼ら彼女らが言うには、どちらかと言うと今の仕事は、リタイアした後の人生を楽しむためにやっている、だから自分がしたいことをするリタイア後の人生こそが、もっと大事だ。とのことらしいです。仕事中心の日本人とはえらい違いだと思ったものでした。このことを思い出したきっかけは、つい先日、日本企業のトップであるトヨタ自動車が決算発表で「70歳まで再雇用を拡大する。」と発表したことでした。今の日本の人口減と、円安で海外からの労働者も期待できないとすれば、トヨタ同様、70歳、さらに75歳まで働くことが当たり前の会社も増えることでしょう。70歳、75歳まで働けることは年金だけで暮らせない時代、良いことかもしれませんが、75歳でさあ定年、「これから自分の人生を楽しもう・・・」と思った時には体が言うことを聞かない、仕事しかしていないので趣味がない、何をしてよいか分からない、何もしたくない・・・・。果たして、この状態が本当にハッピーなのか? 生活はできるかもしれないが、フランスの人が聞いたら、とてもトレビアン(すばらしい)な人生とは言わないでしょう。それでも70歳、75歳までフルで働きたい、働かねばならない方、逆に全く働かなくてもいいくらい財産がある、と言う方以外は、年金の額が決まっている中、時間もお金も潤沢にある状態は難しいと思います。そこで、私の提案です。60歳過ぎたら”7・5・3” がいいのではないかと思います。まず、60歳になったら、今まで頑張ったお祝い金として200万円を年金から支給。そして、60歳から65歳は会社に行く勤務日数を今までの7割にする。ただし、給料も7割。しかし年金は3割もらえる。(例えば、50万円の給料、年金20万円とすれば、50万円×7割+20万円×3割=41万円の月収入が200万円の一時金以外にもらえる。)この間、空いた時間をまとめて取れるようにすれば、毎月1週間くらいの休みも充分取れます。さらに65歳になれば、この時も一時金200万円もらえ、65歳から70歳は会社に行く時間を5割に減らし、給料も5割、年金も5割(一時金以外の月収入は、25万円+10万円=35万円)半分の出勤日数ですから、まとめれば相当長く自由時間が取れます。次、70歳。この時も一時金200万円。70歳から75歳は会社に行く時間は3割、給料も3割、年金は逆に7割。(収入は、一時金以外に、15万円+14万円=29万円の月収入)この時期になると会社に行くのは、週に1日か2日、月に6~7日ですから、相当時間は取れます。ただ、まだ社会のと接点もあり、収入も年金だけ(20万円)に比べると、4割以上も多い。こうやって、仕事を徐々に減らして、休みを徐々に増やすことで、自分の人生を仕事だけでなく、時間が取れず行けなかった旅行や趣味で、もっと豊かなものにすることができるのではないでしょうか? 企業側も年配の人たちを使うには、このような仕組みであれば無理せず経験を引き継ぎ、人手不足も解消できます。そして、年金ですが、「この案であれば、60歳から支給で一時金も払うことになれば、財源をどうする?」と思うでしょうが、総額は、一時金200万円×3回=600万円、60~65歳の年金総額360万円、65~70歳、総額600万円、70歳~75歳、総額840万円、全部合わせると、60歳から支給を始めて75歳までの15年間合計は、2400万円。今の年金制度で65歳からもらい始めて75歳まで10年間の年金は、それと同額の2400万円です。年金機構も「繰り下げで後からもらえば、多くもらえますよ。」と言いながら、年金支給を遅らせて、”もし早く亡くなったらラッキー” みたいな姑息な支給を選ばせたりせず、上記のように一時金なども織り交ぜて、国民の人生を豊かにする支給の仕方を考えても罰は当たらないと思いますね。年金機構管轄の厚生労働省の方、どうでしょうか? また、各企業の方、どうでしょうか? いい案だと思いますけどねえ。 まあ、何の権限もない一個人が何を言っても無駄でしょうが、平日にゆっくりあちこちに行ける自由は、働いているときには絶対に味わえない喜びです。みなさん、死ぬまで仕事しかしない、仕事を辞めたら何もできないでは、人生ずいぶん損をします。生きてる間は、死ぬまで全力で楽しく暮らしましょう。

 

(あとがき)

時間や金銭に余裕ができたとしても一人でできることは、限られてしまいます。やっぱり、いっしょに遊んでくれる家族や友達がいないと寂しいですね。そう思うと、あらためて周りの人たち全員に感謝です。では、次回は5月30日くらいに更新予定です。

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