栄枯盛衰世の習い No.232

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先月5月29日に、今年も母校大分大学で寄付講義を行いました。内容は毎年、小売り業の変遷をたどりながら、企業は「今、大きい。」とか、「今、名が通ってる。」「今、業績が良い。」ことが未来永劫続くかと言うと全然そんなことはない、だから大きな会社に入って、「言われた通りしていたら人生安泰だ。」と思ったらとんでもない。大きかろうが小さかろうが入った後に何をするのかが大事だ、という話をするのですが、会場の7~80名の学生に写真のロゴ知ってますか?と聞くと全員が「知らない。」と首をかしげています。言わずと知れた1970年代から80年代にかけて日本一の小売業と言われた”ダイエー” です。その当時、グループ会社や他業態の店舗も合わせると3000店舗以上あった会社をみんな知らないんですね。それもそのはず、ダイエー大分店は学生たちが生まれる前の2000年に閉鎖になり、会社本体としても2004年に産業再生機構の指導を受け、その後イオンの買収を経て、現在では200店舗くらいになっているようです。私が社会人になったころには既に小売業日本一のダイエーは、飛ぶ鳥を落とす勢いで、松下幸之助率いるナショナルと製品の価格について喧嘩をすることもあったくらいの押しも押されもしない超大企業でした。それが1990年代になると一挙に業績が悪化していったのですが、このような事例は、山ほどあり、企業の栄枯盛衰を感じます。最近は、その栄枯盛衰が極めて速いスピードで表れており、毎年の講義でも一年前のものが使えない(使いづらい)ケースが増えています。例えば、アメリカのアマゾンは、小売業者だけでなく関連の企業にとって脅威である。(アマゾンエフェクト)とか、アマゾンが出てきたら、周りの企業はつぶれてしまう。(デス、バイ、アマゾン)などと言う言葉が飛び交っていましたが、そのアマゾンの牙城を中国企業が侵食しだしたと、いう記事を今年になって日経新聞などで見るようになってきました。また、株の時価総額が世界一になったエヌビディアは、2年前なら当時トップのアップルやマイクロソフトの5分の1程度でした。あっという間の逆転です。そんな大きな競争だけでなく、小さな競争や変化は日常的に起こる中で、企業は業績を上げ続けなければならない。そして、大きな会社でも安泰でなければ、一体どんな企業に就職したらよいのか、また社会に出てどう生きがいを見つけたらよいのか、と学生諸君は大いに悩んでいるようです。未来がどうなるかなど、誰にも分からないことで予測もつきませんが、一つアドバイスするとしたら、と前置きして毎年次のように言ってます。「自分が一番生きがいを感じた時を思い出してみると、もちろん給料が上がったり昇進した時もそうですが、一番は、自分のやっていることが”世のため人のため”になっていると実感できた時でした。」「だから、みなさんも大きな会社だろうが小さな会社だろうが、またどんな仕事だろうが、それがどこで社会の役に立っているか、それを考えながら仕事すると、工夫も生まれるし、もっと貢献しようという気にもなります。成績を上げることだけしか頭の中になければ、仕事がつらいですが、それが世のため人のためになっていれば、頑張りも利きます。それが”やりがい” につながるのです。」と言う話をすると、おおむね理解してくれたようで、多くの感想文でも高評価でした。昔に比べると変化が多く大変な時代ではありますが、その分チャンスもたくさんありそうで、若い人たちのこれからの活躍が楽しみです。

 

(あとがき)

ようやく、ブログを一冊の本にしようと動き始めました。意外だったのは、これまでのブログ(230号)をすべて本にすると、何と本文だけで600Pを超えるそうです。ちなみに川越君の天地に燦たり、で350Pくらい、直木賞の熱源で450Pくらいですから、このままでは、たかだか素人のブログで”上下二巻”。まあ、それはないでしょうから、60%くらいに間引きしているところです。まだちょっと先になりますが、出来上がったら、このブログ等で案内しますので、読者の方には無料で差し上げます。(印刷数によっては抽選かも?)お楽しみに。 では、次回は6月末に更新です。6月29日のNNP(元ニッセン、現ニッセン含めた集まり)の事を書くとすれば、6月30日は間に合わないかもしれません。悪しからず。

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