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NNPと言っても、一般の方には分からないと思います。意味は、N(Nissen)N(NetWork)P(Prosperity)で、ニッセンのネットワークを活かして、繁栄を築こう!と言う趣旨で集まった、元ニッセンメンバーを中心とした(一部現役ニッセンメンバーも交えた。)集まりです。私がニッセンを辞めて9年が経ち、その間、いろんな元ニッセンメンバーに会いましたが、その多くの人が生き生きと新たなステージで活躍しています。元々、ニッセンには優秀な人が多かったと自負しているのですが、みんなの今の活躍は、ニッセン時代をはるかに凌駕するものがあります。ある人は新しい会社で重責を担う立場に就き、また、ある人は自分で起業し多くの従業員を抱える社長として、さらには、海外との取引や海外の企業に活路を求め、それぞれ大きく飛躍しています。こういうメンバーが集まり、さらに人脈を広げれば、ビジネスのみならず、それ以外でも大きなプラスが生まれるだろう。そして、そのネットワークを活かして築く繁栄は、自分や自分の会社にとどまらず、ニッセン本体や広く世のため人のためになる繁栄を目指す。そんな趣旨で発足した会ですが、みんな、すごく頑張っているなあ、と驚くと同時に、このメンバーの活躍を見ていると、ふと、自分自身も含め企業側の立場としては、大いに反省すべき点を感じました。それは、果たして、この人たちが会社にいたときに今の活躍を想像できたか? そして、このような活躍ができると信じて接していたのか? ひょっとすると、ある部門の一担当、組織の一歯車としてしか見ていなかったのではないだろうか、会社のトップになり得る人材とか、重責を担う立場になり得る人、積極的に海外などへ進出する気性がある人間などとは、考えていなかったのではないかと感じます。もし、このブログを企業のトップや幹部の方が見ていたら、声を大にして、「あなたの部下の能力、可能性は、あなたが想像している100倍以上ある。」と言いたいですね。例えば、「今の業務の中では、もう一つパッとしない成績だな。」とか、「まあ、アシスタント業務は卒なくこなすが、責任者?そんなの無理に決まってる。」「こいつには、この仕事しかできないだろう。」などと考えていたら、大きな大間違い、今の業務で伸び悩んでいても他の業務では本領を発揮する人も多いし、若い女の子だからアシスタントと思っていたら、とんでもない、若い女性もどんどん自分で起業して、大活躍しています。何にも増して問題なのは、「こいつはこの程度だ。」と、その人の可能性を上司が摘んでしまうことです。上司(部門責任者)の仕事は、数値成績を上げることだけでなく、部下を育てる、部下の可能性を引き出す、と言うことがあります。どちらかと言うと後者の方が大きいようにも思います。だから、維新の英雄、西郷隆盛などは「功あるものには禄を与えよ、徳あるものには地位を与えよ。」つまり、成績が良いというだけの人には、報酬で報いて、上司には人徳のある人を選べ。と言ってます。多くの後輩に会い、今更ながらではありますが、いろいろ反省させられるというのは、まだまだ自分が未熟な証拠ですね。
しかし、考えてみたら、ある会社を辞めた人たちが集まって、懐かしい思い出話だけでなく、これからのそれぞれの人生をどう切り開いていくか、どう飛躍しようとしてるかなど、未来を語り合うことって、素晴らしいですよね。一部ではあるのかもしれませんが、辞めた人たちが寄っては、元会社の悪口を言いあう、そんなマイナスはNNPでは全くありません。本当に、みんな一言もニッセンの悪口など言わず、異口同音に「ニッセンっていい会社だったね。」「ニッセン時代の経験が、今すごく生きてるね。」と言ってます。このような人たちがこれからも各界で活躍してくれると、ますますニッセンの人材の価値が上がるので、さらに頑張ってほしいですね。それだけでなく、もちろん、ニッセン本体も頑張ってほしいし、現役のニッセン社員も頑張ってほしい。ニッセンと言う同じふるさとに生まれ、悩み、喜び、共に過ごした固い絆は、人生を終えるまで続いていくようです。ニッセンと関係ない方には申し訳ないですが、「ニッセンって、本当にいい会社だったね。」と今しみじみ思っています。
(あとがき)
さあ、あさって7月1日、ニッセンの親会社が、セブン&iから他社へ変わります。これも何かの縁でしょう、活かすも殺すも人次第、現役ニッセン社員の奮起を期待します。頑張れ、ニッセン!
では、次回は7月10日ころに更新します。