近頃の若い者は・・No,263

最初に(続きを読む)をクリックしてください。

 

①「最近の若い者は、礼儀を知らず、人の言うことを謙虚に聞こうという姿勢が無い。」②「近頃の若い者は、物を知らないし、遠慮と言うものをわきまえていない。」③「最近の若者は、外国かぶれで日本の本当に良いところを軽視している。」などと言う言葉は、よく聞くと思いませんか? と言うより、自分たちもついつい言ってるかもしれませんが、これを言ったのは、誰でしょう? 答えは、なんと①紀元前5世紀、古代ギリシャの哲学者ソクラテス。②11世紀初頭、平安時代の文学者、清少納言。③18世紀江戸時代末期の国学者、本居宣長。つまり、「近頃の若い者は・・・・」と言う言葉は、大昔からちょっと年を取れば、みんな同様の愚痴をこぼしてたんですね。

さて、なぜ人は年を取ると「近頃の若い者は・・・」などと口走るのか? その理由は、①新しい価値観に対するとまどい。→自分が理解できないことは良くないことだ、と思ってしまうようです。②自分の生きてきた人生を正当化したい。→自分たちが苦労して身につけたことが否定されるのは怖い。その他にもいくつか要因はあるようですが、この二つが大きいようです。

さらに、このような言葉を言いたくなったら、それは脳の柔軟性が損なわれつつあると自覚すべきかもしれません。脳科学的に言うと加齢とともに「神経可塑性「(新しい情報に適応する柔軟性)が低下し、新しい価値観に対して違和感を感じたり、過去の成功体験に縛られる、また、単純な構造やパターンを好む、ことが明らかになっています。

と言うことですので、「最近の若い奴は、なってない。」とか「近頃の若いもんは何を考えてるか、さっぱりわからん。」などと言いたくて仕方ない方は、「そうか、自分も年取って、そろそろ脳の柔軟性が無くなったか!」と自覚し、進んで脳に刺激を取り込むべきですね。それはさておき、じゃあ、「近頃の若いもんは・・・」などと言うことを言ってはいけないのか、と言うと、そうでもないように思います。確かに「近頃の若いもんは・・・」という背景には、今までの価値観、やり方を守りたいという保守的な側面があります。ただ、それが全て間違いかと言うとそうでもなく、行き過ぎた変化は是正せねばならないこともあるのではないでしょうか。例えば、「最近のNETの在り方は、なっとらん!」などと言うと「おっさん、何言うてんねん。今時、そんなこと言うたら笑われるで。」と言われるのが落ちですが、一概にそうは言えません。なぜなら、SNSなどで自由に発信できることは良いことですが、その自由が暴走して根拠のないことを大勢の人がNET上でつぶやき拡散させる。こんなことが今、まかり通っています。(兵庫県知事選での斎藤陣営に対抗する候補への誹謗中傷、百条委員会の県議への根拠のない言いがかり、その他ネット上での誹謗中傷で相手を自殺に追いやること等々)利便性や自由な表現と言う言葉に紛れて、無秩序に人を傷つけたり、間違ったことをあたかも正しい事かのように決めつけ広めていってますが、そんな人は大抵こう言います。「ネットで見た人が言ってたから。」「〇〇さんの言うことをコピーして使った。」「多くの人が言うので正しいと思った。」そして、そのほとんどが無責任に批判を繰り返したり、視聴回数を増やして収入を得ようと言う目的だけで安易に拡散させるなど、全く自分勝手な行為で被害者のことなどこれっぽちも考えていません。「バカ者、なってない!」と言いたくなります。まあ、これなどは若い者に限らないかも知れませんが、はっきり間違っていると言わねばなりません。

結局、企業などでもそうだと思いますが、常に革新的な考えで殻を破らねば成長はしませんが、創業の理念、存在意義のような企業のDNAは、変えてはいけません。そう考えると、人としての正しい在り方に反するような新たな思想や行動が出たときには、ちゃんとした年寄りの皆さんは、声を大にして「近頃の若いもんは何をしてるんや。しっかりせい!」と言わねばなりませんね。

と言うことで、昨日めでたく70歳を迎えて増々じじいになって第一回目のブログです。みなさん、がんばりましょう!

 

(あとがき)

人としての正しい在り方とは何か? もう一度、復習の意味で説明したいと思います。

それは、儒教の教えにある「仁義礼智信」だと思っています。

(他者への思いやり)(正義、公平、不当を恥じる心)(礼儀を重んじ他者を尊敬する。)(善悪を区別する正しい判断力)(誠実、信頼する気持ち、約束を守る。)このことに反するものが時代の流れだからと言う建前で出てきたときには、堂々と「近頃の若いもんは・・・」と声を上げたいですね。

では、次回は20日ころに更新します。

 

 

 

 

サイトメニュー

・ホーム

・ 事業内容

・ 代表者略歴

・お問い合わせ

・ブログ(勝手に一言)

・リーダーの皆さんへ

・若い人たちへ

株式会社SSプランニング

メール:samura@ss3648plan.com

2023年9月現在の関係先企業

・株式会社ファーマフーズ

(東証プライム)取締役

・株式会社アクトプロ 顧問

・株式会社光陽社

(東証スタンダード) 顧問