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まずは、某国に拉致もされず、特定団体からの嫌がらせもなく、無事ブログ更新ができました。ただ、パチンコはギャンブルにもかかわらず、治外法権みたいに許されていておかしい、などと書いたせいで、この10日間で3日パチンコに行ったのですが、コテンパンにやられました。(会員証に貯めた球で遊んでいるので、身元が割れて、嫌がらせで出さなかったのでは、と邪推しています。)
さて、今日は選挙のことについてです。どうも最近の選挙は、目の前に人参をぶら下げられて、「さあ、どれに食いつく?」と言われているようで、「有権者を馬鹿にしてるのか!」と言いたくなります。各党の公約の柱は、減税か給付金か社会保障費の削減か等々、目先のお金をばら撒く施策ばかりが目につき、本来あるべき、日本国をどのように導くかというビジョンや、その道筋を明確にし、いつまでに実行するかと言う具体的な策など、あまり出てきません。こののまま進めば、かの哲学者プラトン(写真の人物)が言ったように「民主制の行き過ぎで大衆迎合が過ぎると衆愚(しゅうぐ)政治に陥って政治が混乱する。」ということにもなりかねません。(衆愚政治とは、国民の知識や判断力が不足しているため、感情的な扇動や短絡的な政策に流れてしまい社会が混乱する状態を言います。)現にアルゼンチンやベネズエラ、ギリシャなどで起こったように安易に大衆に迎合した結果、国が破綻することになった事例も世界には多々あります。ギリシャの事例を見てみると税収を緩くする。公務員の給料を上げ、民間の給料も上げる、年金を多くする、医療費などを軽減する、学費も大学まで無料、失業手当や各種補助金も手厚く、などなど・・・・国民が望むことをやる大衆迎合政治が蔓延した結果、(どこか、今の日本に似てると思いませんか?)財政は赤字になり国の借金が返せず、結局はEUやIMF(国際通貨基金)などが介入して緊縮財政を余儀なくされ、(年金は大幅カット、公務員の人数と給料も大幅カット、所得税や消費税は増税され、公共交通や公共料金の値上げ、医療費の自己負担増加など)大きなしっぺ返しにあいました。(プラトンと言う偉大な哲学者がいたギリシャが現実に衆愚政治の犠牲になったのは皮肉ですね。)
さあ、日本も借金ではギリシャが破綻した時よりも多く、(年間税収と比べた借金は破綻時のギリシャで、3~4倍、日本はすでに15倍近くに達する。)考えたら、決して、好き放題バラまける状態ではないと思います。(ただ、自国通貨が発行でき、日銀などの国内金融機関が債権者である日本は、すぐには破綻しないと思いますが、決して今のままで良いとは言えません。)
そんな衆愚政治をさらに混乱させるのが、プラトン曰く「”デマゴーグ”が氾濫し大衆の不満を利用して支持を広げる者が出てくる。」これも何だか現在社会に通じる感じがします。SNSを使って、あることないことを選挙期間に好き勝手に流し、大衆を一つの方向に持って行こうとする。全く同じことです。
そして、プラトンは大衆迎合政治から衆愚政治で混乱し、デマゴーグなどを活用して出てくるのが、専制君主(独裁者)である、と言ってます。これって、アメリカなどでは、すでに独裁者が出つつありますし、ヨーロッパでもこれから”自国ファースト”などと言いながら、権力を握って他を排斥するような政治家が出てこないとも限りません。今から80年以上前の過去には、”大衆のため”と言いながら衆愚政治の後にヒトラーと言う独裁者も出てきています。それにしても、2400年以上も前のプラトンさんは、すごいですね。今の世界情勢を看破していたかのようです。
そうならないためには、今までにも何回か、このブログで言いましたが、我々国民も、政府に対して「金をくれ!」「税金を下げろ!」みたいな目先の小さな利益ばかり求めず、国の将来や安全保障に対する投資などを重視した政策を堂々と発表する政党を応援すべきだと思います。今参院選でも各党、給付金や減税以外に、AI重視などと言ってますが、国産AIを米中の10分の1くらいに近づけるだけでも数兆円規模の投資と人材育成が必要との説もあります。(ChatGPTに聞いたので、100%正しいか分かりませんが・・)その他の産業、例えば造船などは中国が圧倒的に強く、その次は韓国、日本は三番目です。これを強化して、韓国、中国を抜くくらいのものにする、など特定の産業を支援するなら、さらにお金が要ります。消費税を下げて税収を減らしながら、できるのでしょうか?
さて、民主政治は、衆愚政治に陥ると言ったプラトンは、どんな政治を理想としていたのかと言うと「哲学を学び、知識と徳を備えた指導者(哲人王)の治める政治」とのことです。果たして、今の世界を見渡して”知識と徳”を備えたリーダーは、どこにいるのでしょうか?探すのが大変ですねえ。
(あとがき)
知識と徳を備えた哲人指導者・・・・・・・。もしいるとすれば、一人だけ候補者がいます。バングラデシュ暫定政府トップのモハマド・ユヌス氏です。利益の最大化より貧困の解消など特定の社会的目標を達成させることが最も重要なものである、との信念で国を運営しています。このような人が世界の指導者になると自国ファーストが世界ファースト、人間ファーストになり、争いや貧困なども無くなるかもしれません。プラトンさんが生きてたら、ユヌスさんのことどう思うか?聞いてみたいですねえ。
では、次回は7月20日くらいに更新します。