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世界の国から、コンニチワ No,278

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今から55年前に行われた大阪万博は、三波春夫が歌う「世界の国からコンニチワ」がテーマソングで、当時、世界とはまだまだ大きな距離があった日本人の目を広く世界に向けてくれました。その55年後に開催された今年の大阪万博も無事閉会を迎え、来場者も2500万人超と成功裡に幕をおろしました。行った人の感想は、「世界の国の人たちと会えてよかった。」「各国のパビリオンの展示物が良かった。」「未知のものに触れられて良かった。」などなど、概ね高評価のようです。

ただ、ちょっと不思議だったのは、今や外人を見るのは普通で、旅行者など街中に溢れているので珍しくもないし、また、会期中に実施された参院選で「日本人ファースト」とか声高に言ってた党が躍進し、JAICAのホームタウン構想で「海外の国や都市と良くしようね。」と言ったとたんに「移民を許可するのか!」「外国人は来るな。」などと住民たちが騒ぎ、撤回を余儀なくされ大きな問題になったり、京都などもそうですが、観光客が多すぎて、「これ以上、インバウンド客は来るな!」と言った声が堂々と聞こえてきている中で、今さら「世界の国からコンニチワ」と言って来る国々に「会って触れよう。」と海外パビリオンへ行く人が、そんなにいるのかと思っていました。昔の万博では、はっきりと海外にあこがれていて、どんな国でも目新しいし興味があるので、会場では何も関係のない、ただ会場に来ていた普通の”外人”にサインをしてもらったり、一緒に写真を撮ってもらったりと、国全体が外国に触れることを楽しんでいました。現に私なども中学生でしたが、当時、外人を見る機会はほとんどなく、申し訳ないですが黒人の人を見た時、正直に「真っ黒やなあ。」また、北方の国の金髪で大きな白人は、「白い、と言うより赤い顔、赤鬼みたいや。」と思ったほどです。そのくらい、外国、外人が珍しかったし、海外旅行もごく一部の人しか行けない夢のまた夢なので、世界の国と友達になりたい、もっと世界に行きたい、世界の国から日本にどんどん来てほしい、と世界・外国と言う言葉にワクワクと胸を膨らませていました。そんな中、国内にいながら外国に行った雰囲気を味わえる万博は、あこがれの的で、老若男女みんなが「一度は行きたい!」とこぞって会場に足を運び、結局6400万人が来場するという人気ぶりでした。55年前と今では隔世の感がありますね。

 さて、万博でたくさんの外人と接した日本人ですが、外人を見る目は島国であることが影響しているのか、海外とは少し違うようです。国のためには、少しくらいの移民もやむなし、ただし、自分の近くに住まれるのは嫌だ。外国には行きたいが、外人がたくさん来るのは困る。一番の理由は、外人が住むとゴミや騒音など、自分の生活に影響が出るのが不安。一方、海外ではアメリカもEU各国も国境が陸続きで、日本のように海に囲まれていませんから、歓迎されない移民(不法)も多く、ゴミや騒音などよりもテロ、明確な犯罪、宗教の摩擦など社会全般の不安そして、仕事を取られると言う経済上の問題により移民をどうするか、各国で大きな問題となっています。アメリカ、イギリス、フランスなどの各国は移民の比率が人口の13~15%。それに対して日本の比率は約2%とまだまだ外国と比べると少ないので、これからもっともっと増えます。こんな少ない段階からゴミや騒音で拒否反応を前面に出すのではなく、共存する方法をもっと考えないといけないように思います。「外人は勝手にゴミを出す。」などと怒る前にどれだけ分かり易く説明しているか、自治体などが、どれだけ外国人が地域に溶け込めるように努力しているか? 例えば、万博で世界からいろんな国の人たちが日本に来て各パビリオンで働きましたが、会場内や周辺で文化の違い(ゴミや騒音等)で問題になることなど聞きませんでした。また、各国の大使館で働く人たちもゴミや騒音で問題になった話なども聞きません。その人たちは自国からも万博協会や外務省などからも、しっかり説明を受けて、問題ないように理解しているからでしょう。日本各地にいる普通の外人労働者も同じようにしっかり説明して理解させれば、問題は大きく減るはずです。私などは、あまり深刻に物事を考えないので、主要な都市には、中華街、リトルローマ、リトルバグダッドなど世界各国の特徴あるエリアがいくつもあり、そこに行くとその国のレストランなどもあって外国の雰囲気がいつも味わえる、そうなればいいなと思います。つまり、街に万博のパビリオンが点在している、そうなれば、各地でいくつもの海外交流が生まれ、国と国との理解が深まる。そう考えると、JICAのホームタウン構想(それぞれ相手都市と仲よくしよう。)みたいな考えは、姉妹都市などと同じで良いことだと思いますね。

「万博が入場者が2500万人で黒字になり成功した!」と言うだけでなく、この機会にこの先、日本がどのようにして移民を受け入れ、外国人といっしょに楽しく暮らせるか、より多くの人が考えるキッカケになればいいですね。

 

(あとがき)

大谷翔平は、すごい!「もう何にも言えねえ。」と言う感じです。昔、小学生くらいの頃でしょうか、「東映の尾崎は本当に火の玉みたいな玉やった。」とか、「ジャイアント馬場の投げた球は、早かったで。(ジャイアント馬場は元野球選手)でも、コントロールが全然だめやった。」などと話すおっさんを見ていて、「へえ~、そんなんを自分の目で見れて、すごいなあ。」と単純に憧れていましたが、今、私たちは大谷翔平の現役を見れるのですから、幸せなことですね。

では、次回は30日くらいに更新します。ワールドシリーズがどうなっているか、楽しみです。

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