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今を生きる!No,280

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先週、久しぶりに嬉しい便りが届きました。元ニッセンのO君という社員の話です。7年前に突然、脳梗塞で倒れ生死をさまよった後に何とか命は取り留めたのですが、その後、半身不随で言語や脳機能にも障害が残った状態で、会社も辞めてリハビリを続けていました。そのO君が半年前から利き手とは違う左手で絵を描き始め、それが神奈川県の障害者美術展で入選したと新聞に載ったのです。(写真は、こちらから手紙を書いたら、頑張って描いて送ってくれた絵手紙)倒れた後にも手紙を書いたり、お見舞いを送ったりしていたのですが、ここ2~3年は自宅も変わったとかで、連絡できずじまいで、同僚だった元社員から新聞を見せてもらった時には、「お~、そうか、頑張ってるんや!」と本当に嬉しく思いました。このO君をニッセンに入れたのは、実は私で、業界誌の編集長をしていて情報通、しかも人懐っこい性格は、誰にも愛される存在だったので「ニッセンで働いてみないか?」と誘ってみました。私がニッセンを退社したのちも、頑張って新規ビジネスなどにもトライして、さあこれからという50代前半に京都駅で脳梗塞を発症し倒れたと聞きました。

「命を取り留めても、半身不随のみならず話すことも無理だろう。」という医者の言葉に対し、それからの7年、奥様の手助けや本人の強い意志によって、徐々に言葉も放せるようになり、左手を使って何とか生活ができるようになりました。そして、絵を書き始めて半年、独特の感性で何とも味のある絵が描けるようになったそうです。

我々のような他人は、「味のある絵だね。」とか「ずいぶん良くなったみたいだね。」などと今の姿や描いた絵を見て感想など言ってますが、ご本人、そして、近くでずっとお世話をし、希望と絶望の間で泣きたくなることも多かったであろう奥様の、今までの苦労を想うと頭の下がる思いです。人間の生き方は、千差万別。誰もがなし得なかったことをやったヒーローや我々のために表舞台で大活躍している人など、拍手喝さいをしたくなるような素晴らしい生き方をしてる人はたくさんいます。しかし、誰も見ていないような場所で”今を一生懸命に生きる”O君と奥様の生き様も多くのヒーローたちに負けず劣らず、勇気と感動を与えてくれてるように思います。

日本も新しい政権ができて、国民は多くの期待をしていますが、「減税せよ。」とか「物価高を何とかせよ。」などと己(おのれ)に都合の良い事ばかりを国に願うのではなく、まずは、事故や病気、その他、理不尽な出来事で苦労している人たちが、安全に、しかも将来の不安を感じることなく毎日を過ごせるように、目を配り、予算も回して、今以上に「強く」「優しい」国を作ってもらいたいと願うべきでしょう。

話は変わりますが、昔の武士は農業・工業・商業の従事者と比べ生産性のない存在でした。しかしながら、その心の持ちようは社会の規範となる崇高なものです。例えば、「武士は食わねど高楊枝(たかようじ)」これは単なる痩せ我慢と言う意味だけではなく、自分は食べなくても、より困っている人がいれば、なけなしの食事を与え、あたかも自分はお腹一杯だと言う素振りで相手に気を使わせないようにする。つまり自分の欲望や得以上に、周りを大事にして気に掛ける。これも武士道の精神の一つです。今、多くの国民が声を合わせて「自分はいいから、もし困っている人がいれば、予算も回して、そっちの面倒を先に見てくれ。」と国に言えば、日本は相当良い国になるように思います。それまでは、まだまだ大変なことも多いと思いますが、O君、奥様、そして、今現在、全国で病気や事故、災害などと戦っている皆さん、これからも頑張ってください。

 

では、次回は11月10日あたりに更新します。

 

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