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筋書きのあるドラマ No,281

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今まで、結構長く生きてきて「信じられない」事もいくつか見てきましたが、今回のドジャースの優勝は、信じられない中でもベスト3に入るような展開でした。終わって1週間が過ぎましたが、今思い出しても興奮します。今回は、ぜひこのことをブログに書いて、後々見返した時にまた、あの興奮が味わえるようにしておこうと思います。(これ以降は、野球の話が出てきますので野球に興味ない方には申し訳ありません。)

 ワールドシリーズまで勝ち上がったドジャースは、敵地トロントで1勝1敗。地元ロサンゼルスに戻っての初戦、何と延長18回と言う過去最長タイの死闘をものにしました。「あ~あ、これでドジャースが残りを連勝して4勝1敗で優勝か。」と多くのファンは考えていたと思います。ところが、その後地元で2連敗、結局2勝3敗の崖っぷちで敵地トロントへ。

さあ、運命の第6戦、先発は我らが山本由伸君。第2戦での完投勝利に続き6回1失点、その後8回9回は佐々木朗希、そしてまず最初のドラマが生まれます。9回ノーアウトで1塁、3対1でリードしていますが、バッターは初戦で代打満塁ホームランを打ったバージャー、佐々木から打った球はセンター代わったばかりのディーンの頭の上、思わず「やられた!」1塁走者は悠々ホームイン、と思った瞬間、何と外野フェンスの隙間にボールがスッポリ嵌ると言う前代未聞の出来事、結局、規定により2ベースとなり、打ったランナーは2塁まで、1塁のランナーは3塁までしか行けないと言う結果になりました。いやはや、その確率は年に1回あるかないかですから、1000回に1回くらいと言っても良い確率です。そんなことが起こってしまいました。おかげでノーアウト2、3塁ですが、まだ3対1のまま。次のピッチャー、グラスナウが投げた初球をそれまで、さんざんヒットを打っていた巧打者クレメントが簡単に打って、ファーストフライ、ワンアウトでランナーそれぞれそのまま。その次のヒメネスは2球目をしぶとくレフト前にヒット、「あ~あ、同点や。」と思った瞬間、普通ならレフト前に落ちる打球ですが、何とレフトのキケ・ヘルナンデスがその時だけ前で守っており、猛然とダッシュしてボールを掴み、2塁ランナーが飛び出しているのを見るや、すぐさま2塁に返球して、その球をロハスがよろめきながらもナイスキャッチして2塁ランナーもアウト!あっという間にチェンジ、「アンビリーバブル!」「オーマイ・ゴッド」「ワンダフル」となぜか知りませんが、英語で叫んでしまいました。「打った球がフェンスに挟まる?」「キケがあの時だけ、あんな前で守っている?」何か神がかりとしか思えません。

この段階で、見る方も結構疲れて、迎えた最終戦。ここでも信じられないものを見ることになります。先発大谷が3回にスリーランホームランを打たれて、敵ブルージェイズが3点リード、球場は大盛り上がり、その後、ドジャースは、1点ずつ取り返したものの、まだ3対4で負けています。最後の攻撃9回表、1アウトランナーなし、バッターは今年一年間でホームラン7本のロハス、しかも右投手は苦手なのかホームラン0。次が大谷なので四球でも死球でもいいから、「何とか塁に出て大谷につないでくれ。」と祈っていると、カウント3-2から、その苦手右投手で抑えの切り札ホフマンが投げた7球目のスライダーを、パッカーンと打った球がレフトに、球場がシーンと静まり返る中、そのままレフトスタンドにホームラン。ドジャース、土壇場で同点。またもや、「アンビリーバブル!」「オーマイ・ゴッド」。喜んだのもつかの間、その裏ブルージェイズの攻撃、ワンアウト1塁2塁で何と昨日投げたばかりの山本由伸君が登板。「頑張れ、由伸!」もう自分の子供が投げる親の心境です。ところが、最初のバッターにデッドボール。ワンアウト満塁「ま・まずい!頑張れー由伸」1点でも取られたらサヨナラ負けです。もう見てられません。外野はバックホームに備えてセンターに肩の良いパヘズが入ります。祈るような気持ちで見ていると、ブルージェイズ7番バーショが4球目を打ってセカンドゴロ、9回表にホームランを打ったロハスが体勢を崩しながら取って、ホームに投げてギリギリアウト。ツーアウトです。でもまだ満塁。打席は、またまた、ようヒットを打つクレメンス。その1球目、パッカーンと打った球はセンターとレフトの間を越えてフェンスの方に。「今度こそ、やられた。これでサヨナラ負けか。」と覚悟したのですが、その3秒後、何と守備固めに入っていたパヘズが、レフトのキケにぶつかりながらもランニングでスーパーキャッチ。スリーアウトチェンジで延長戦!「こんなことってある?」絶体絶命を何回も潜り抜けた感じで、見てる方は、相当疲れて立ち上がることもできません。迎えた延長11回表、ドジャースツーアウトランナーなし、バッターはスミス。その3球目、この回から代わって二人をパーフェクトに抑えていた投手ビーバーの甘めに入ったスライダーを逃さず降り抜くと、パッカーンと快音を残し、レフトスタンドへ、場内ほとんど物音せず、シーン。ドジャース5対4で、この試合初めてリード。11回裏山本引き続きマウンドへ、「由伸がんばれ!俺がついてるぞ。」(俺がついてても何のプラスにもなりませんが・・・)先頭は最も怖いゲレーロJr、「こいつにだけは打たれたらあかん。」と思った矢先にレフトへ2塁打。次のバッターは上手にバントをして、ワンアウト3塁。外野フライでも同点。次のバッターは満塁ホームランや第6戦で大きなフライが外野フェンスに挟まった、とにかく大きいのを打つ因縁のバージャー、こいつを4球で歩かせワンアウト1、3塁、「これでええ、これでええ。」ただ、まだまだ外野フライで同点、長打なら逆転サヨナラの場面。しかし、山本君はすごい、こんな場面でも落ち着いた顔で堂々と相手打者を見ている。「大物や!」バッターは、しぶといカーター。0-2から3球目、山本”伝家の宝刀スプリット”、打ったカーターのバットが折れて、打球はセカンドベース方向に、そこへ牛若丸のようなショート、ムーキー・ベッツ、球を取って、ひらりとセカンドべースを踏むや間髪入れずファースト、フリーマンへ。フリーマン、ナイスキャッチでスリーアウト。ドジャース優勝!パンパカパーン!神様、仏様、由伸様。もうぐったりです。疲れました。その晩は、ハイライトやyutubeで各選手のインタビューを見て、次の日はパレードや球場での祝勝会の模様など見ながら、今でもドジャース二連覇の余韻に浸っています。9月にレギュラーシーズンが終わり、この優勝まで、本当にドジャースファンで良かったと感じた一ヶ月でした。ドジャースだけじゃなく、ポストシーズンを戦った各球団、特にブルージェイズには惜しみない称賛を送りたいと思います。

「野球は筋書きのないドラマ」などと言いますが、こんな試合を見ていると、ひょっとしたら、野球の神様が事前に筋書きを書き、「最終的には、ドジャースに勝たせるが、どうやってファンをハラハラさせてやろうか?」と楽しんでいるようにしか思えません。いや、絶対に「筋書き」がないと、こんな試合にはならないでしょう。あ~、疲れた。けど、おもしろかった!ドジャースありがとう。

 

(あとがき)

もう負ける、もうダメだ、と諦めかけて、窮地を脱したドジャース。本当に諦めてはダメですね。我々の人生でも何回となく窮地が訪れますが、明日を信じて頑張れば、最後には”神様が何とか素晴らしい筋書きを書いてくれる”ような気がします。ドジャースと同じとは言いませんが、我々も神様の筋書きを信じて、これからももう少し頑張ってみましょうか。

次回は20日ころに更新します。

 

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