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先日、天満の繫盛亭に行ってきました。上方落語の常設館で二回目の訪問です。不思議なもので、テレビなどで見る落語に比べて、生で聞く落語は、なぜか面白く聞こえます。もちろん、聞く方も笑いに行ってるのですから、笑う準備ができており、ちょっと面白いことを言うと笑い、周りの笑い声に誘われて、さらにまた笑ってしまう。終わって、会場を出るころには、ニコニコして、「面白かったな。」とちょっと幸せになった気分でみんな出てきます。世の中、面白くないことが多くて、家にいてもテレビで気の沈むような、腹の立つようなことばかり、外に出ると会社や取引先との人間関係などで気を使って、もうくたくた。そんな時には、ちょっと笑うことが一番です。
と言うことで、今日は面白かった小咄や思わず「ウㇷッ」と笑う話を紹介します。
その①・・・横丁で二人の子供が口喧嘩をしています。太郎「こら、おまえんとこの母ちゃんなんか大阪一の不細工で、よう生きてんな!」次郎「何言うてんねん、お前んとこの母ちゃんかて、人前でオナラするし、近所に響き渡るイビキかいて、恥ずかしないんか!」さんざん悪口を言い合ったころ、一人のおばちゃんが出てきます。「こら、二人ともご飯やで、はよ帰っておいで、いつまで兄弟喧嘩してんねん。」太郎、次郎「は~い。母ちゃん」・・・いやいや、子供は正直です。
その②・・・妻「ねえパパ、うちのワンちゃんて、とってもかしこいの。」夫「どうして?」妻「だって、毎朝、朝刊取ってくるのよ。」夫「そのくらいの犬、どこでもいそうじゃん。」妻「何言ってんの、うち新聞とってないじゃないの。」・・・確かに賢い犬です。
その③・・・一人暮らしの年を取ったお母さんに、息子が電話で「母さん、詐欺が多いから気を付けなよ。人が来ても絶対に自分の名前や銀行口座を教えちゃいけないよ。」母親「分かってる、分かってる。絶対に騙されないのよ。」息子「そんなこと言ってる人が騙されるんだよ。」母親「私、絶対に騙されない自信があるんだから。」息子「何で、そんなに自信があるの?」母親「だってね、この間、絶対に詐欺にあわないっていうデーブイデーを50万円で買ったんだから。」・・・それは、りっぱな詐欺です。
その④・・・子供「おっちゃん、このたこ焼き、たこ入ってへんやんか!」たこ焼きのおやじ「何言うてんねん、たいやきにもタイ入ってないやろが。」・・・それはひどい。
その⑤・・・朝寝坊でいっつも昼くらいまで寝ているぐうたらの亭主におかみさんが、「あんた、いっつも昼くらいまで寝てるから、庭に咲いてるアサガオのきれいな花も見たことないやろ。」亭主「そういや、アサガオって朝早くに咲くので、咲いてるとこ見たことないなあ。よっしゃ、明日早く起こしてくれ。俺も一遍、そのきれいな花見てみたい。」とおかみさんに頼んで朝早く起こしてもらいました。亭主、アサガオを見て「へえ~キレイやなあ。」と言った瞬間にアサガオがシューっとしぼんでしまいました。亭主「おいアサガオ、何でしぼむんや。」アサガオ「お前の顔見たさかい、もう昼かと思うた。」・・・亭主のぐうたらは、天知る、地知る、アサガオも知る。
その⑥・・・親友同士が何か相談事の話をしています。A「わしもそろそろ結婚しよか思うて、いろんな娘連れてくるんやけどな、オカンがいつも反対しよんねん。どないしたらいいやろ?」B「そら、お母さんによう似た人連れてきたらいいんちゃうか?」A「そやな、がんばってみるわ。」それからしばらくして出会ったA君とB君、A「お前の言うように、オカンに顔も性格もそっくりな娘見つけて連れて来たんや。」B「そら、賛成してもろたやろ。」A「それがや、オカンは賛成やけど、今度はオトンが絶対やめとけ、やて。」・・・人生うまく行かないものですね。
などと、いろんなことを言いましたが、お後がよろしいようで。今日はこの辺でお開きでございます。
(あとがき)
笑う門には福来る。本当にそうですね、生きてる限り嫌なことは起こります。それでも、また明日から頑張って行かないといけない。そんな時に笑いは、「また頑張ろう。」と言う気にさせてくれる良い薬です。これからもと時々は、笑って過ごすことが大事ですね。
では、次回の更新は20日ころです。
